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2010年1月 9日 (土)

貯筋の筋トレ

 ここ最近、気温が低く寒い、、、、寒い中、屋外で運動すると夏場とは違う感覚である。
 ということで、気温と筋肉について一寸考えて、色々見たり聞いたりしていると、面白い言葉に出くわした。

 それは、、、、、『貯筋運動』って言葉。特に、貯筋って部分である。

 これは何?って調べてみた。

 すると、読んで字の如く、筋肉を鍛え貯める事だそうだ。目的としては、高齢となって足腰が弱り歩けなくなるのを防止するために、運動を啓蒙しようとするモノだそうだ。
 筋肉が減って歩けなくなるのは、足腰の筋肉が減少するためで、若者の大腿四頭筋肉が25[g/体重1kg]だが、これが加齢と共に減少し、70歳代では15[g/kg]に低下する。そして筋肉が10[g/kg]以下になると歩行困難となるそうだ。

 貯筋って言葉を提言された福永先生のサイトは、

 http://people.nifs-k.ac.jp/fukunaga/index.html

 であるが、高齢化社会では、寝たきりとなって要介護となることが一番の問題だが、それを防止する運動が貯筋運動ということ。なお、この『貯筋』って言葉は商標登録されているそうだ。

 ただ、最近よく耳にする、老化防止での貯筋、ダイエットでの代謝を高める筋トレというのと、特定の運動種目の能力向上のために行う筋トレっていうのは、同義ではないのかな?って考えている。

 代謝アップ、寝たきり防止っていうのは、原則的に生活における基本機能を確保するという部分であり、競技的な運動種目では、通常生活とは全く異なる次元での負荷や速度での動作を実現するためである。
 これって、全く同義とは思えないのが正直な感想だ。

 最近注目を浴びているスロートレーニングとか、加圧トレーニングっていうのは、純粋に筋肉の絶対量を増やすためのトレーニングである。即ち、筋肉自体が目的となっている。
 しかし、運動における筋トレっていうのは、筋肉は目的に非ずである。目的は種目の実践能力であり、その道具というか手段として筋肉が存在している。使える筋肉が必要という事。この目的と手段という部分で考えると、筋肉を付ける事と使う事という事で、鍛える意味は別個と考えるべきではないだろうか?

 因みに、自分としては筋肉を付けるというよりも、必要な事が行えるような筋肉に改質するというのが自分にとっての筋トレの意味である。これが、元々、サプリ類が嫌な理由もあるけど、プロテイン等を嫌う理由の一つでもある。

 まぁ、実際は、使えるという部分の考え方、目的と手段の境界を何処に定めるか?っていうのは、一義的に線引き出来るモノではないのが現実。スイムでもバイクでもパワーが必要だから筋肉を付けるというのは道理である。しかし、付いた筋肉が目的の用途に使えるか?が大事な事。必要な箇所に筋肉を付けても、用途に応じた使い方が出来なければ無意味であるけど、目的の動作反復では負荷が生めず筋肉が付けにくいというのも事実。そういう時に、前述の考え方が大事だと言える。本来の目的動作では筋肉が付き辛い場合でも、本来の目的動作に準ずる動作で行えば良い訳であり、そこで付け方が決まってくる。付く量というものを目的の第一に考えれば、加圧とかスロートレが有効であっても、付け方が使い方と乖離していれば使いようがない。

 関連記事は、

http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2009/07/post-7826.html

 にも記載しているけど、色んな考え方がある。因みに、自分は、負荷と反動速度を組み合わせて、必要な組み合わせで行っているけど、少なくとも、スロー系とか加圧系は行っていないし、同じ箇所を鍛えるにしても定方向性の筋トレは行っていない。目的の動作に対して、色んな部位の筋肉を投入するような筋トレというのを重視しているかな?

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