どっちが好き?
自転車とか単車とか、PCとか色々と趣味がある。趣味の世界に新たに入ってくる人から相談を受ける事も多い。
相談してくるのは、当然、初心者、素人である。それぞれに雑誌やネットで一応の情報収集した上で聞いてくる。
そんな人達には2パターン居る。
多くは、趣味の世界に入る時、その世界の機材には色んな機能、序列、用法、流儀、、、、そういうモノがが煩雑に見えるようだ。その煩雑さの中から自分の好みを選び出すのだが、そこで何をどう考えるべきか?迷う人が多い。
それで聞かれる事が少なくない。例えば、自転車ならコンポとか系統も様々だ。で、初心者が聞いてくる時、一生懸命調べて、情報の入手元の意見に支配されて聞いてくる人と、情報源の言っている事が判らないのを承知して素直に無の状態で聞いてくる人に分けられる。
例えば、コンポを例に取ると安価なグレードに用いられている2200系とかSORA系や105以上の系統の情報を雑誌から仕入れ、取り敢えず105以上から始めれば安心という言葉で、105以上に拘る奴と、それらの違いは自分に必要か?という問い掛けで聞いてくる人だ。前者の場合、どんなに説明しても、既に自分で雑誌やネットでの話から決めているので賛同して欲しいのだろうけど、それを感じると『ハイ、ハイ、そうですね、好きにすれば』となる。しかし、後者の場合は、実際買ってどうなるか?色んなストーリーを想定し、そのグレードで不満が出るか?出ないか?を含めて、その違いが知りたいのなら、自分のレベルが初心者なら、そこから始めるのが良いのでは?という解答になる。
この2パターンは最初に限らず、その後の付き合いでも全て違いがでる。乗り方、改造の仕方、攻め方、セッティング論、、、、全て、一方は調べまくり、聞きまくり、そこで公約数的に良いと言われるモノを模倣する事を決めている人には、何を言っても無駄になる。
しかし、初心者が、そのレベルに応じて取り組んでいくタイプの人は、自分の問題点、自分の解答を自分の身の程に合わせて進めていく。それ故に、何か聞かれたら、聞きたい事がストレートに判るので、その人なりへの意見をストレートに返す事が出来るのである。
このように2パターンの人がいる。前者の方が、自分の身の程を棚に上げて格好良さに拘り、体裁に拘る人。伝聞に惑わされるタイプの人。後者の方が、自分の身の程を理解して、出来る範囲、判る範囲から初めて、その範囲を拡げていく人。
そんな風に分けられる。で、聞かれて対応出来るのはどっち?っていうと、100%、後者の人に限られる。それは、趣味、学問、全ての分野で言える事。
どっちが好き?っていうと、付き合うならば後者の人だ。前者の人とは考え方、価値観が違う。でも、出来れば素直に物事が見れるようになればと思うのだけど、それは、お節介なんだろうか?基本、価値観が合わなければスルーで良いのだけど、つい、言ってしまうのが自分の悪い所。それも承知しているが、それが性格だから仕方ない。黙認っていうのが出来る人は或る意味凄いものだ。
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