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2010年1月 3日 (日)

若い筋肉、オヤジの筋肉

 同じ筋肉1kgでも年齢の違いによって性質も違うって考えるのが自然ではないか?と思う。

 若い筋肉の1kgとオッサンの筋肉1kgは違うものであるはずだが、その違いの存在について論じているサイトが無いというのも理由だが、だからといって筋肉に年齢差が無いと考える方が可笑しい話。

 大体、遠目に見て高齢者と若い人っていうのは動きの違いが一目瞭然だが、その理由は筋肉の動き方っていうのが実に大きく影響しているのだ。どう違うか?それは、、、、動きがぎこちないか?なめらかか?ということ。筋肉自体の違いもあるけれど、一番大きな違いは、筋肉が滑らかに動くかどうかが大きな違いなのである。
 滑らかに動くっていうのはどういうこと?それは、単純で直線的な動きで無いってこと。滑らかに動くというのは、筋肉の動きが自由度が高く、動きの変化も滑らかということ。もっと言えば、ある動きをする時に、多くの筋肉が利用されているということの裏返しでもある。

 つまり若いってことは、動きに対して導入出来る筋肉が多く、それ故に動きが滑らかということ。一定の負荷に対して、ある部位の筋肉が受け持つ仕事が少ないとも言える。つまり、見た目、細くても、多くの部位の筋肉が導入出来るとも言える。

 逆に歳を取ると動きが直線的になって、負荷に対して仕事する筋肉が決まってくる。決まった筋肉の決まった動きになる。仕事に対して受け持つ筋肉が特定されるから、同じ負荷を受けようとすれば、少ない部位の筋肉で担わざるを得ないために太くなるとも言える。

 筋肉自体の差、筋トレに対する筋肥大の効果の差は認められないという筋肉自体の差が無いという報告は数多くみられるけど、筋肉の動作、回復っていうのは筋肉自体でなく、筋肉を動かす神経系によって支配されいている。神経系というのは動作形態の多様性に支配されている。若い個体は、動きが多様である。身体の成長に対する刺激の元が日常生活の不定形の動作であるために、筋肉に対する刺激は多様性に満ちている。それが、筋肉の動きの多様性、滑らかさに大きく関わっている。
 運動形態が単純化して多様性を失うと、筋肉の動きを支配する神経系も必要な動きを司るもの以外は無くなるのが適応現象である。
 疲労の回復でも、その違いが影響していると考えられる事を想像すると、仕事にたいして滑らかな動きで対処するっていうことは、様々な筋肉が負荷を分担しているということであり、部位あたりの負担は大きくない。それが、部位の負担軽減、即ち、疲労回復に貢献していると考える事が出来る。

 このように、若いということは、滑らかな動きが可能で、それ故に、筋肉に指令を送る神経系も発達している。この違いが最も大きな違いなのである。

 運動形態に多様性を失うというのは、人間の生活の加齢による変化にも通ずる事だけど、その多様性を保つのに一番の回答は、子供と同じ生活スタイルを採ることだろうけど、それは実質不可能。そして、競技に特化するほどに、それに使う筋肉の動作形態は多様性を失う。多様性を失っても、滑らかな動きが出来るような神経回路を組み付ける事が最重要になるのである。滑らかな動作が出来る神経回路を身につけるということが、運動の勘所の習得ってことである。それが、若年時における経験運動が、成人後における運動を行う時のスタイルに現われているが、それが、滑らかな動作を行うために必要な神経回路なのである。

 そう、水泳部出身の泳ぎ方、野球部出身の投げ方、、、、そういうものなのだ。

 それを身につけるっていうのは、滑らか動かす事の出来ないオッサンデビューで新しいスポーツでそれを習得するっていうのは、至難の業なのだ。
 機能的に多様な動きが出来ない身体しか無い状態で、滑らかに動かす事の意味、それが出来たかどうかを感じる判断基準も判らなければ、目指すモノも見えない。そこで、新ジャンルのスポーツ等で滑らかさを得るには、何が必要で、何で判断すべきか?ということを理詰めで考える力が大事となるのである。
 それが無ければ、どんなに筋肉を付けても、目的となる動作には有効に利用出来ない事になりかねないのである。

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コメント

ネットの世界は顔を見えませんからね。
基本、ただの情報の精度はタダなりでしょう。言うのも自由でしょうが、それを、どう捉えるかも、利用者次第でしょう。
恐らく、それを承知で発信し、受信しているんだと思いますよ。

投稿: 壱源 | 2010年1月 5日 (火) 23時16分

そのひとのスポーツ歴でそんなことが出来るわけ無い、とかパチンコで常勝だったら億万長者になれるみたいな子供でもわかることがわからないひとがまだいるのでしょうか?

投稿: yama | 2010年1月 5日 (火) 22時45分

言ったり、書いたりする数値が何を意味するか?ですね!
誇張したい場合は、そういう傾向が強いですね!

でも、日記的に書き連ねる場合は、途切れさせたくない自分に掛けるプレッシャーみたいなものでしょうか?

私の場合、禁煙日数とか、走行時間は、そういう感じです。

投稿: 壱源 | 2010年1月 5日 (火) 21時51分

スポーツに限らず自慢には嘘や誇張が付き物だと思います。

多少の誇張なら信じてもらえるかも知れませんが、あまりにもひどいと人間性を疑われますね。

パチンコで勝ったときだけ自慢する先輩がいましたが、陰でバカにされてました。

投稿: yama | 2010年1月 5日 (火) 21時04分

 そういう傾向、あると思います。
 距離や最高速度というのは、判りやすい数値ですが、数値としての意味はあまり無いように思います。意味は他の部分にあるように思います。

投稿: 壱源 | 2010年1月 4日 (月) 22時31分

若い頃遊び程度の運動(スケート、テニス、卓球、ソフトボールは結構やった)しかしていないので本格的にクラブ活動をやったひとには敵わないと思いますが、職場にいる元スポーツマンは今はほとんど運動してないというひとがほとんどです。

逆にネットで自転車にはまって走行距離や最高速を自慢しているひとは元運動部では無い(プロフィール記載なし)

こういう傾向はあるんでしょうか?

投稿: yama | 2010年1月 4日 (月) 20時47分

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