« 少年野球クラブは青少年の教育に、、、、 | トップページ | 1/10~1/16の週の検索ワードピックアップ »

2010年1月16日 (土)

海自補給活動、終了!

 ニュースで知ったけど、海自補給活動の最終部隊が昨年12月に出発したとのこと。
 気になるのは、この燃料補給艦だ。燃料補給艦は燃料を他の船舶に供給するものだが、これについて任務が事故を起こすことなく終わって良かったと思っている。

 っていうのも、この最終出向した燃料補給艦が該当するかどうか?は、記憶では定かではないが、○ツイ造船で建造された艦艇で、2002年起工、2004年竣工に該当する補給艦で『ましゅう』って艦艇がある。本機は中期防衛力整備計画に基づく平成12年度計画13,500トン補給艦4015号艦に該当するものだが、実際にインド洋でテロ特措法に基づいて任務に従事した艦だ。

 この艦船に意識が強いのは、この艦船の燃料補給用機器のとある部品に当時新開発したモノを用いていたのだが、その部品は任務に従事するという事で非常に長い時間に渡り継続的に使用されたモノである。
 そのモノが無事にトラブルを起こすことなく任務を終えたっていうのは、チョット一安心だ。

 因みに、何?っていうと、この補給艦の主な役割である燃料補給装置の部品である。
 この部品は、燃料供給装置の基幹部品であるけど、その部品の素材が当時新開発した材料なのである。この材料は1994年から完全に一人で基礎研究を行い1996年に基本が完成した材料だ。これを実用化するために、1997~1999年の間にパイロットプラントを整備し製作したものである。
 これは、主に耐食耐摩耗用途で用いられる硬質摺動部材で、その部材を用いた基幹部品の事だが、今現在は2003年に大きな進化を遂げている。具体的には、現在流行の炭素繊維材料を部品として組み込んだ部品に進化しており、首都圏の公共インフラにおいてゲリラ豪雨対策として機能する機械の部品としても用いられている。現在は、艦艇向けの耐食耐摩耗性という機能の他に、公共インフラで機能するための機能として、無潤滑摺動、気中、無水、ドライといった条件でも耐えうる機能を有している。

 そういうモノだけど、その最初期のモノが日本の国際貢献と言う事で、絶対に壊れてはならない状況で、何の問題もなく完璧に機能したというのは、正直、ホッとしている。
 本来、艦艇向けというと、高い機能を求められるけど、実際は使われる事は極稀で、民生用途の方が遙かに過酷なモノである。用途的に厳しいゲリラ豪雨対策の設備といっても、年に何回ゲリラ豪雨警報が発令されるか?っていうと、正直、数える程しかないのが実際だが、インド洋での燃料補給というと、殆ど毎日連続的に稼働してい訳であり、その使われ方は、非常に厳しいものだっただろう。それが、任務を全うしたっていうのは、ホント良かったと思う。そりゃぁ、民生用途の方がハードだし、ゲリラ豪雨対策の方が更に過酷な条件だけど、絶対に壊れてはいけないという部分では大きなプレッシャーがあるのだ。

 話は変わるけど、一応、完全に自分一人でゼロから生み出したモノが、実際に現場で使われて、現在は公共インフラでも使われている。開発系職種勤務のサラリーマンで、ベース無しでゼロから開発したモノが一つでも実社会で使われるって経験は、余程の大企業のエリートでも無い限りは体験出来ない気もする。逆に小さな会社だったから干渉を受けずに出来たというのもあるかもしれないが、、、、
 まぁ、生まれて教育を受けて社会に出る。そして創造して得たモノという形で一つ社会に還元できたっていうのは、或る意味、人生での社会に対する役割は全うしたかな?なんて甘い考えを持ってしまいそうだ。振り返れば、ゼロから作って社会に提供し、進化型も提供して今だ。要した時間はざっと15年以上を掛けている。これから新しい事が更に出来るか?っていうと、今から15年を加えると定年年齢に近づく訳だし、もう終わりでよいような気もする。後は、惰性というか慣性で悠々と過ごし人生を楽しむのも悪く無いような感じだ。

 これからは、社会に対する責務は果たしたような感じなんで、余生は自分のためだけに、家族のためだけに過ごしていきたいモノ。健康第一、育児第一、それで楽しく過ごしたい。

|

« 少年野球クラブは青少年の教育に、、、、 | トップページ | 1/10~1/16の週の検索ワードピックアップ »

コメント

コメント有り難う御座います。
ホント、ホッとしています。仮に僅かな不調でも生じていれば、その処置を考えると気が遠くなりそうですから(笑)
因みに、作ったのはベアリングシステム自体と、その素材を当時、未知の全く新しいセラミックスです。
そのセラミックス開発が今の有機、無機、繊維、金属系材料に携わる起点となった業務でした。
ここで開発したセラミックスは、現代においても余所では製造していない系です。
ベアリングシステムには、このセラミックスだけを当初用いていたのですが、これを発展的に新開発したのが炭素繊維複合材料を起点とした全く新しい材料を投入し、更に高度な耐久性を有するシステムに発展させています。そのシステムが、首都圏におけるゲリラ豪雨対策用インフラ設備に一昨年から採用が始まっている訳です。
それ故に、炭素繊維複合素材である自転車のフレーム云々で言われている抽象的な感想を聞くと、つい、????って思ったりする訳ですね、、、、。

投稿: 壱源 | 2010年1月20日 (水) 23時39分

壊れなくて良かったですね。
耐久時間とか、安全使用時間はあると思いますが。
それにしても良い物を作られましたね。

今現在使われているのかは不明ですが、台湾に〇ECが60年以上前に作った、中波送信用水冷真空管が送信所ごとあるそうです。

投稿: クマ | 2010年1月20日 (水) 23時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 海自補給活動、終了!:

« 少年野球クラブは青少年の教育に、、、、 | トップページ | 1/10~1/16の週の検索ワードピックアップ »