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2010年2月24日 (水)

メタボ85cm

 BSデジタルの番組で、メタボリックシンドロームの概念と、胴囲85cm基準の生まれた経緯が特集で放送されていた。

 メタボ診断基準では胴囲が幾ら?っていうのが、凄く印象的に広まっている。男性85cm、女性90cm、、、、この話が先行しているのは事実で、今、この数値が適切か?という所で議論が起こっているのも事実。
 最近のニュースでは女性は80cmにすべき?というニュースも報道されたばかり。

 当初、個人的にも胴囲85cmを基準に設けるのは荒っぽすぎる?とも思ったけど、よくよく考えてみれば、こういう制度で国民の健康診断で基準として取り入れてきた背景、それに関わってきた人の事を考えれば、今の否定的な論調も当然予測されてきた筈。賛否を巻き起こす事も予想していた筈である。

 この数値、85cmとか90cmっていうのは、メタボ診断という制度を普及させるために世間に与えるインパクトを重視して生まれてきたものであり、この制度の普及側にとっては数値はどうでも良かったのかも知れない。
 取り敢えず、このような肥満傾向と昔で言う成人病には因果関係があって対策可能という事を知らしめるために必要なインパクトとして、用いた策略なのかな?という考えが、最近の自分にとって、最も納得できるものと思っている。制度が根付き、民衆の意識対象に肥満防止を思う気持ちが芽生えたら、その時に数値は変えれば良いという程度なのかな?と思うのである。

 今思うのは、相変わらず、85cmで議論するのは馬鹿クサイということ。もう少し、大きな視野が必要では無いかということだ。

 最近は、皮下脂肪、中性脂肪に次いで第三の脂肪が実は悪いのでは?という話もチラホラ聞く。痩せていても糖尿病なんて話も聞く。

 言えるのは、原因と症例が互いに必要十分的に一対一では無いということ。ある症状に当て嵌めれば、症例に必ず陥る訳でもない。ある症状になれば疾病リスクが高まるということ。その辺を考えれば、一意的に○×を論ずる事自体は適切でない。

 あくまでも、疾病に対するリスクが情報提供されているだけで、リスク因子を減らせば、疾病に陥りにくいと言う事。紹介されているリスク因子だけが疾病に陥る要因を作っている訳ではないのである。

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コメント

そうですね、疾病っていうのは因果が明確に言い当てる事の難しい部分がありますが、傾向的に判っている事は沢山あります。
そんな中で、風潮を広めたという意味では、この施策というか政策は悪くなかったのかな?と思います。

投稿: 壱源 | 2010年2月24日 (水) 10時59分

そうですね。一つの指標で全てを決められないと言う良い例ではないでしょうか。
糖尿病一つ見ても、太っていて(一部は太っていなくても)血糖値が高い方は、薬を飲みながらとか注射しながら生活習慣を改善する事で、正常値範囲へ戻る方が多いですね(見た範囲で10人中8人くらい)。インスリンに反応しなかったり、もともと出ない方だと糖尿病と付き合う様になりますが。太っていた方が糖尿病で痩せるとやはり付き合う病気に。知り合いにラーメン大好き・食べ歩きで糖尿に成った方が居ます。移動はバイク。注射しながら正常値へ戻ったそうですが、ラーメンは辞められないので、私はせめて自転車で移動してみてはと、提案しています。これはマインドの問題もありそうです。

投稿: クマ | 2010年2月24日 (水) 10時26分

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