好き嫌い
時代の流れとは言え、色んな分野の構造、機械を見ると、直感的に好きなモノ、嫌いなモノがある。
車選びから色々な選択の際の判断基準になる。
勿論、嫌いでもダメという訳でなく、ただ何となく、自分の好き嫌いである。
自動車の世界では、例えば、トーションビーム式サスペンションなんか嫌いである。よく考えているとも言うけど、金属の捻れを機能に利用している部分に違和感を感じる。頻繁に稼働する部分に大きな重量、負荷を作用させがちな重量車には特に違和感を感じる。問題無いのだろうけど、、、、
全く、個人的な希望だけど、基本はバネ下を如何に軽くするか?が基本だと思うので、そう言う意味では型式問わずで独立式が望ましい。大荷重を受け止めるなら、捻れという物性で機能を満たすよりも稼働部を設けるタイプの方が望ましい。
他にも、ワイヤー引きのマニュアルクラッチも嫌である。特に、複雑な取り回しと力の増幅を考えると、ワイヤー式が長期間スムーズに動くか?というと一抹の不安がある。二輪車等の交換、メンテの簡単な箇所ならいざ知らず、車にワイヤークラッチというのは、チョット抵抗がある。マニュアルクラッチでも出来れば油圧式を選びたい。
身近な例では、最近は普及がめざましい電動パワステも嫌だ。制御が単純な回転系にモーターを用いるならいざ知らず、力の加減が必要という時点で複雑な信号入力が必要なパワステでの負荷調整が必要な部分では複雑さが一段と増すように見える。モーター駆動等ならラジエターファン等なら理解できるけど、、、、パワステアシストなら油圧式の方が好み。
まぁ、言ってみれば、複雑な制御が介在するシステム程、何となく好きになれない傾向があるのは確か。二輪車のインジェクションも然り、最近は普通になっている電子スロットル、自転車の世界の電動シフトも然り、どうも好きになれない。
全く古い人間で、古い考え方かもしれないが、モノを操作するときには、機械の効率に負けたとしても、自分の意志で好きに動かせるのが好き。好きに動かせて、修理にしても好きに行えるというのが気分的に好みである。構造的にどうなっているか?が判らないようなモノは、操作しているときも操作している!って感覚が希薄だし、何が変えたくなってもどうにもならないし、壊れた時もお手上げになる。こういうモノとの距離感が一定上開くような感じのモノは好きになれない。
これは、制御が複雑なモノへの嫌悪だけど、先述の、トーションビームとかでは、或る意味天才的な発想だろうし、言われている事も判らないでは無いけど、構造的な健全性の判断が自分で出来ないようなモノも好きではない。普及しているからには、問題無いのだろうけど、頭の中で、その動きが理解できないようなのはチョイ抵抗があるのだ。
まぁ、好み的な好き嫌いな話であり、別にどうだって良いと言えば良いのだけど、、、、そういうレベルの話。シンプルで機能的にこなれた、そういうのが好きなだけである。
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コメント
最近は、モノを見て直感的に格好いい、スマートって言うモノが自分なり感じられるようになりました。
その直感に従って、コレは!って思うモノは受け入れられますが、何だかコレは、、、、って危惧を感じるものには抵抗感があります。
この感性は大事にしたいものです。
投稿: 壱源 | 2010年3月 1日 (月) 10時21分
そうですね。
理解できる事も大事ですね。
トーションビームも、何時間テストして大丈夫だったという耐久性に納得出来るかどうかも有りますね。
投稿: クマ | 2010年3月 1日 (月) 00時34分