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2010年2月16日 (火)

メーカーの好みは購入判断には影響しないけど

 大昔、中学生時代だっただろうか?メーカーに対して好き嫌いが在ったのは覚えている。単車の世界だけど、当時の意識はカワサキが好き、他はどうでも良い、ヤマハ、スズキが嫌いというモノだったように思う。

 しかし、そんなどうでも良い拘りはいつの間にか消えてしまった。好きなモデルをピックアップするとメーカーの垣根なんて存在しない。

 でも、名残的に、、、好きと言うよりも、好きでないメーカーというのがあるのは確か。

 単車の世界では、ヤマハが好きではないというメーカーである。でも、不謹慎ながらヤマハのバイクも数多く所有して、未だに大好きなモデルも在るし、これから乗ってみたいモデルもある。好きなモデルはRZ350系、乗ってみたいのはTRX850、SZR660というモデル。でも、メーカーとして好きでない理由、、、、、何となく、二番煎じという印象が強いから。勿論、先に挙げたRZとかTRXとかに当て嵌まるか?というと、そうでないかもしれないが、売れ筋のモデルのリリースの仕方、、、、昔で言えば、XJもしかり、最近で言えばR1もしかり、更に遡れば、HY戦争ではないけど、販売台数という価値観で会社の動きが表面に見えるという姿勢がチョット苦手とでも言う感じ。

 さて、本題のクルマの世界、、、、クルマっていうのは二種類ある。それは、白モノ家電的な耐久消費財的なモノ、もう一つは盆栽的な趣味的なモノとしての存在である。

 この二種類の見方で見ると、好きなメーカー=嫌いなメーカーという事になるのが怪しい考えだ。

 趣味性の世界でどうか?、、、、、、趣味性とは性能以前に大事にしたいのは主張である。趣味性、見栄という側面が重視される製品群、乗用車系統では、やはり避けたいのはトヨタである。昔のサニーのライバルであるカローラ、FFファミリアコピーの初代ターセル/コルサ、エスクードコピーのRAV4、ステップワゴンコピーのノア/ボクシー、ストリームコピーのウィッシュ、、、販売力と分析力で売れる商品を作るという意味では最高である。トヨタ的高級の具体化がレクサスだとすれば、あの姿の雛形には間違いなく欧州高級車の姿を重ねている。それで得たモノは、機能的には優れ、多くの顧客の支持を得ているのかも知れない。しかし、道具というよりも思想というか哲学の部分では最悪である。
 逆に、この趣味性の部分で主張というかアイデンティティが見えるのは何処か?っていうと、やはり、国産で筆頭はホンダだろう。他にはどうか?っていうと、総合メーカーとしてはマツダというところ。スバルとかスズキは、そういう存在価値でしか生き残れないから判定しないけど、総合メーカーでありながら、一応、芯を感じるメーカーというのがホンダやマツダではないだろうか?

 しかし、道具的な世界でどうか?こうなると、トヨタの独壇場だろう。他の選択肢は有り得ない。昔ならばマツダがその位置に在ったけど、色気を出した結果、タイタン、ボンゴは壊滅状態。

 このように書くと、トヨタの凄さは、与えられたターゲットを完成させる力である。趣味性の世界では独創性は無いけれど、模倣する対象があれば完璧に上回る力を持っている。目標があれば強いのである。これは、道具の世界での強さと重なる事だ。つまり、道具という目的が見える世界では、その優れた道具を生み出す力は凄まじいモノがあるのである。これは強いメーカーの姿である。
 利益追求型の企業の姿としては、実に強力で頼もしいものである。オリジナルであるかどうかは問題でなく、そこにチャンスを見出したら強力に利益を得る。凄いの一言である。確かに、結果が全ての世界であり、どんなに優れたアイデアであっても売れなければ弱者っていうのは判っている。勝ってナンボの世界なのは確かだ、、、

 でも、それが好きか?っていうと、、、、、実は好きでないのだ。具体化したターゲットがあるから強いというのは、思想でゼロから1を生み出す強さでなく、1を2にする効率というか速さにおける強さだからだ。自分の思想では、ゼロから1を生み出す、価値観を提案できる強さが好き嫌いの尺度であるからだ。

 そういう意味で、強くて優れたメーカーはトヨタだけれども、やっぱり好きとは言えないのである。出来が悪くても、詰めが甘くても、その世界を切り開いた部分こそを大事にしたいのである。

 大企業よりもベンチャー、サラリーマンよりも自営業、追随よりも独創、、、、好き嫌いの尺度は優劣に非ずである。
 これからの未来において日本企業が生き残るのは、後を追っていてはダメな筈。これからは追われる立場にある。追われても追い付かない逃げの力は、思い付かない価値観の提案こそ必要。そういう意味では、ゼロから1を生み出す力を感じる企業が好きという判断になる。そういう意味で、案外、価値観を誘導出来なければ大企業とて厳しい時代を迎えるかもしれない。

 因みに、この判断に今のリコールネタは全く考慮していない。寧ろ、プリウスの空走時間ネタは気の毒。これは基本はABS制御ネタであり、ABSのブレーキでは多かれ少なかれ感じる現象。情報が錯綜しているようで、気の毒だと思う。
 北米のアクセル戻らないネタの多くは、カーペットの二枚重ねによる使い方の問題も多い。其処まで言うか?というのが正直な感想。

 過去において、リコール隠し等々が他メーカーで騒がれていたけど、アレだってマスコミが言う程の特化した話か?っていうと、、、微妙だ。今や自動車は、裾野の広い産業で、同じ部品がメーカーの垣根を越えて使われているのが現実。似たようなトラブルは何処でも起こりうる。実際、自動車関連の二次下請けで働いていた事もある。関連会社で自動車産業の仕事を請け負う企業とも仕事をする事もある。自動車に限らないが、機械工業と深く関わって仕事をする事も多い。
 そこで感じたのは、公に出ていない言いたくない事の方が遙かに多いと言う事。監査毎に隠すなんて、、、、当たり前だろう。性能だってそうだ。受験セッティングも当然ある。中には、受験用特別仕様もあるし、機械性能の改竄データ収集(当然、監査で見破られない仕組みの)システムだって世の中には無いとは断言出来ない。組織が大きくなればなる程、ホンネと建前が同居するのが現実だ。

 そういうのが報道される事はメーカーのイメージに大きな影響を及ぼすだろうけど、今回の自分の判断では、リコールネタは全く考慮していない。今回の判断は、そんな短期的なニュース市場への話題露出度合とは違うもの。

 その前提の断りを入れた上での話。それでも、弱者の選択、論理かもしれないが、このネタの選択肢としてはホンダが好きだな。

 但し、トヨタが嫌いなメーカーだと言いながら、次はトヨタのクルマを第一に考えている訳で、メーカーに対する拘りなんて、実際のところ、モノを買う判定には全く無関係なんだな。
 実際、道具と割り切ってユーザーとして考えれば、その方向性が明確で顧客に強力な訴求力を保ったトヨタ車は実に魅力的なのは間違いない。

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コメント

どこのメーカーにも、発案と追随は在りますが、どちらの印象が強いか?という私的判断ですね。

トヨタも独創的な側面はあると思いますが、それ以上に、具体的な形に向けての開発力の凄さが印象的です。
ホンダの追随する側面もありますが、やはり、それ以上に、チョット変わった感じというか、拘りを感じますね。

投稿: 壱源 | 2010年2月17日 (水) 00時01分

そうですね。ホンダもあまり、ツインカムエンジンを軽トラに積むような冒険をしなくなったようですね。
スバル・サンバーには足回りが好きで乗っていました。550ツインエンジンは非力でしたが、長旅にも楽しい相棒でした。今はダイハツ・ハイゼット。スターウォーズに出てくる、帝国軍兵士のヘルメットのようなマスクのモデル。14年のってまだ9万キロですが、元気に走っています。道具としては良いほうだと思いました。

投稿: クマ | 2010年2月16日 (火) 21時48分

機械自体に悪い印象はありません。
機械が生まれた背景に同意出来るかどうか?ですね。
メーカーへの拘りは殆ど皆無です。
まぁ、背景が猿真似であっても、道具として重視すれば、安くて使いやすければ選択はアリだと思います。
ただ言えるのは、背景となった経緯を決断する組織の雰囲気が好きか嫌いかというところです。

投稿: 壱源 | 2010年2月16日 (火) 21時05分

オートバイにメーカーの好き嫌いは無かったですが、ヤマハ、スズキは乗ったことがありません。
たまたま縁が無かっただけだと思います。
スズキのGN400Eを検討したことはあります。

先日三菱の軽四輪に買い換えましたが、三菱にも特に悪いイメージはありません。

投稿: yama | 2010年2月16日 (火) 19時40分

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