CNBC~アジアの龍虎~ホンダの戦略
2009年12月放送内容の番組再放送を先日見た。
内容は、ホンダ社長の経営哲学だ。今のホンダの社長は、伊東氏でありリーマン後の厳しい時から経営の指揮を執られている。
そこでは、エンジニア上がりの社長の考え方、業界の動向予測、電気自動車に対する考え方が色々と論じられていたが、興味を引かれた話は二つ。
一つは、2009年三月に黒字で乗り切れた日本の自動車主要王手はホンダだけ。その理由は、新興国で需要根強い二輪車が経営の安定化に寄与しているとのこと。中国、台湾、タイ、ブラジルでの二輪車需要は根強く経営の安定化には大きく貢献しているという。
もう一つが、世界需要は多いが、その供給拠点は需要市場に置くというのが基本路線。さもなくば、価格的にも厳しいし、商売にならないとのこと。値付けは、消費者の出せる金額が基本であり、売りたい側の決めるものではないという理念に従うと、供給拠点は需要市場にリンクさせるのが大前提という考え。
しかし、この供給拠点で生み出すモノに吹き込む英知は栃木で生み出すと言う考え方だ。
これは、チョイ前の記事、
http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2010/03/post-df57.html
でも記事にしたけど、知工分業とういこと。この知工分業という言葉は、私の勝手な創造言葉で、タカラトミーの番組では言われなかったけど、このスタイルが大事という言葉、伊藤氏がハッキリと述べられている。
日本の製造業が生き残る道は、知行分業の確立かな?という思いが改めて強くなった。値段勝負で国内製造に固執する、、、、破滅へのカウントダウン、そんな印象だ。
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コメント
そうですね、マスコミを如何に味方に付けるか?それが鍵ですね。
イメージ自体は、趣味性に限らず、良心的、献身的という部分でも言える事で、イメージは大事では無いでしょうか?
脱線しますが、私の勤務先は技術的にもクソで、先進性のかけらも無いですが、アフター重視で献身的なイメージが商品力になっています。
投稿: 壱源 | 2010年3月15日 (月) 20時45分
マスコミを味方につけたイメージ戦略が今でも効力が残っている気がしますが、車に対する趣味性が薄れた現在、メーカーのイメージで売れる時代はほぼ終わっていると思います。
投稿: yama | 2010年3月15日 (月) 20時15分