CR-Z
ガイアの夜明けって番組でもCR-Zの販売迄の取り組みが紹介されていたけど、このCR-Zって車はハイブリッドカーでありながらスポーツカー、そんな従来の価値観に囚われていない部分のためかどうかは知らないけど、各方面から注目されているようだ。
実際、昨年のモーターショーでトヨタとスバルのコラボレーションの86をイメージしたFRモデルとの対比が注目を浴びていたけど、その段階から、自分としてはFT86よりもCR-Zの方が面白いな!って印象を持っていた。
それは、純粋に新しそう!ってこと。そして、オリジナリティーに溢れている点が吟線に触れたからだ。
勿論、70年代~90年代的な車好きの価値観に従えば、FT86の方がハートに響くのは、パッケージ的にも、そう思えるのだけど、FT86を見ると、その陰に、インプレッサだったり、ロードスターだったり、RX-7だったり、シルビアだったり、、、、そんな車の陰がちらつくのである。間違ってもAE86の陰は感じないのである。
それは、過去のトヨタのリリースしたスポーツモデルにも通ずる感覚である。イメージ的にはフェアレディZを陰に感じるスープラ、セリカXXだったり、そんな感じなのである。
トヨタが好きとか、嫌いではなく、トヨタの主張が感じにくいというか、余所のメーカーの何かをルーツしている感じが、ちょっと節操の無さというか、嫌らしさを感じるのである。
そういう点で、CR-Zっていうのは、個人的に非常にホンダらしい雰囲気を感じるし、従来のスポーティーカーの流儀に当て嵌まらない新しさを感じるのである。新しさとは、想像できない感じ、つまり、興味というか好奇心の対象となるのである。FT86の場合は、乗らずとも車の方向性は読めてしまうという点で違うのである。
そんなCR-Zだけど、発売一ヶ月で1万台を受注し、独身男性がMTを選ぶという傾向が顕著だという。このCR-Zは、最新の技術によるハイブリッドシステムを搭載したモデルだけど、MTの設定の他にも、パワーマネージメントのモードにスポーツ、ノーマル、エコの三通りが選べる等の機能も盛り込まれており、車の操作を全自動という方向とは違う価値観が最新のモデルにおいて盛り込まれているっていうのは結構良さそうである。今回の機能選択は、エンジンの許容回転数を変えるのを主体とした制御のようで、モーターアシストによる選択の幅広さという感じは受けなかったけど、将来的には面白そう。
というのは、これ見て思ったのは、車から受ける感覚ではエンジンの出力特性が支配的なのは、誰もが知っている事実だけど、通常のエンジン搭載車では出力特性の変更というと、並大抵ではない。現代の車ならバルブタイミング、点火時期等を制御によって変える事は可能だろうけど、その変更幅は限度があるのが現実。
しかし、ハイブリッドで基本の動力性能部分は変更させずとも、アシストモーターの特性を変更すると随分と出力フィールが変わるのだろう。アシストモーターのアシスト特性のユーザーカスタマイズなんかが出来れば新しい楽しみ方が出来そうな印象を持った。
実際、電動RCカーでは出力アンプの出力特性で随分と走りが変わるのである。ならば、HVスポーツカーでもアシストモーターのアシスト特性の変更は楽しそうだし、変更に伴う特性の変化の幅は、エンジン側よりも安価かつ明瞭に効果が得られそう。
将来、そういうシステムが登場するのかな?なんて期待が湧くのが、今回のCR-Zだ。
家庭環境が許されれば、プロボックスよりもCR-Zの方が欲しいくらいだが、、、、、
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コメント
そう言えば、CR-Z用にスーパーチャージャーをリリースするサードパーティもあるようです。
どんなになるのか興味深いですね。
ホンダのIMAはフィットにも搭載されるそうですが、販売台数の食い合いが起きたりしないのか?なんて、心配したりは無用でしょうか?
見物ですね。
投稿: 壱源 | 2010年3月30日 (火) 16時13分
そうですね、ブラシレスモーターって有りますね。
理科の実験で作ったのはDCブラシ有りのモーター。
パソコンの冷却ファン、HDD、FDDのモーターなど一定速度で動く物にブラシレスですね。回転するほうに永久磁石、固定側巻き線に単相または三相電圧電流で制御ですね。DC電源を使ったACモーターと言う解釈しています。ACの幅と高さを制御して回転数とトルクを変えられるんでしたっけ。
セルダイナモを付けた車の車種は良く知りませんが、その一つに、ホンダのDOHC(360cc)エンジンを付けた軽トラックが有ったと思います。
投稿: クマ | 2010年3月30日 (火) 13時59分
セルダイナモ、大昔に三菱の軽自動車でも在りましたっけ?
これに動力アシストっていうのは一石三鳥、凄いですね。
仕組みはしていませんが、文言としてブラシレスって記憶が在りますが、可能なんでしょうか?
投稿: 壱源 | 2010年3月29日 (月) 08時34分
ありがとうございます。
セルダイナモの発想ですね(懐かしい!)。
CR-Zは違うそうですが、発電とアシストを兼ねさせるならセルダイナモ式は解り易いですね。
想像ですが、回転子と界磁の巻き線へ給電するなら回転子のブラシも消耗しそうですね。
ハイブリッド車はポルシェ博士も作っていましたが、まさか交流モーターを使うとは思いませんでした。
投稿: クマ | 2010年3月28日 (日) 22時37分
ハイブリッドでのモーターの使い方、結構色々ありそうですね。
特に、インサイトのハイブリッドではセルモーターも従来のジェネレーターも兼用しているそうで、補機としては減っているらしく、結構良いなと思いました。まぁ、CR-Zではセルモーターは有るらしいですが、、、、
投稿: 壱源 | 2010年3月28日 (日) 21時48分
電動ラジコンに触れる機会無く、アンプが何を増幅しているかあとで勉強してみようと思います。直流モーターなら電圧を変える事で制御できますが、交流モーターだと周波数制御ですね。車速とエンジン回転等からインバーターを制御していそうですね。ハイブリッド車はアシストするだけでも複雑なことをしていそうですね。
投稿: クマ | 2010年3月28日 (日) 17時20分