ジオメトリより大事なのは
昨日迄の記事で、ジオメトリが大事!って持論を展開したけど、実は、ジオメトリよりもっと大事なモノがある。
ジオメトリっていうのは、結局は骨格のスタート地点。これで乗るには、ハンドルをステムに通してステムを付ける。サドルをポストに付けてポストを付ける。これで初めて自転車と乗り手が繋がるのである。ジオメトリが完璧?だから、もう大丈夫!なんて事は有り得ない。
大事なのは、最終的に乗り手と機材のコンタクトがどうなっているか?である。このコンタクトは、人種、性別、身長、骨格比が決まれば決まるようなモノではない。これらが同じであっても、コンタクトスタイルは人によって固有のモノである。同じ人であっても、乗り方、用途が違えば当然変わるものである。
つまり、ジオメトリを決めてスタートするのでなく、自分の体型、用途、乗り方を決めた段階で決まってくる位置の相対性を決めるのが第一であり、その相対性というのは、自転車と乗り手が接する三点の関連性であり、その関連性を決めるには、とある基準から一つずつ決めて定めるという手順が必要である。
相対性は個人が決まれば概ね決まるモノ。しかし、その相対性を満たす絶対的な位置は、用途や乗り方で変化するものという持論を持っている。
つまり、体型で相対性が決まる。用途や乗り方で相対性を満たした上での各部の絶対値が決まる。そうやって決めた絶対値がステム長、ステムハイト、サドル長、セットバック、トリムの調整で得られるというのが使えるジオメトリーである。そして、理想的なジオメトリーっていうのは、用途で決めた絶対値がジオメトリーから提供される調整基準点に近いものとして考えている。
逆に、欲しい絶対値が得られるけど、本体から調整したときに、一方への調整代が少なくなるモノを、どうにか使えるジオメトリーと呼んでいる。
因みに、自分から見て、辛うじて使えるフレームというのは、ルイガノMV-FだったりラングスターのSサイズだったりする。そして、調整の幅が広くイイ具合と感じているフレームがBSテーラーメイドのフレーム、シルクR1ピスト/R2ロード、ステンレスロード、レ・マイヨWだったりするのである。小林フレームはジオメトリーで重要視しているファクターではイイ具合のフレームと考えているけど、別のファクターでは調整代が少ない部分がある。
オーダーフレーム、国産マスプロフレームの良いところは、自分の思い通りのコンタクトスタイルが作れる点である。海外ブランドの場合、フルサイズなら、選びようによっては乗れる代物が作れる。しかし、海外ブランドの小径は、、、、、、かなり微妙。
時折、他人から、見て!とか、セッティングして!なんて言われるけど、正直、無理。
乗り手本人の体型はもとより、体質、資質を含めて、用途や乗り方という部分が決まっていない人には、持論は展開出来ない。自分なり拘りをもっていうのは、モノに応じた優先順位があり、優先順位に従った使い方を優先するという意識がある。逆に言えば、捨てる部分は捨てる!って考え方が背景に無いとダメだ。
見て!して!教えて!って人は、とある目的が第一と言いながら、後に為る程に、アレも、これも、それも、、、、、って願いが発散する。その上で、モノ選びに対する、持論を持って、モノの形(ハンドル、コンポ、ホイール径、、、、、)にも制約があって、予算の制約もあったりすると、、、、どうにも為らない。
願いがあって、広い範囲で願いを適えたければ、前述のようにジオメトリーで得られる基準コンタクト位置が、自分の基準的な乗り方の位置に一致しなければならない。乗り方の幅を拡げるというのは、それに応じた調整代を持つということで、基準となるモノを選ぶ時に、拘るべきモノを守ろうとすれば、アレも!これも!という多欲と、値段云々というセコさは邪魔者以外の何物でもない。
つまり、優先順位を守り、それ以外の部分は、どうにかする。無ければワンオフでだって作る!といった割り切りが必要なのだ。
まぁ、そうは言っても、これは全部、勝手な持論なのだ。持論故に責任は持てない。持論故に、万人に正しいとも思えない。勘違いかも知れない。考え方、目的、方法、ジオメトリやポジションの出し方、、、、これは全くの自己都合だから、これが正解という物ではないのは言うまでもない。ただ、ジェネラルで、間違っていたとしても、自分でコレだ!って決める事が出来るので、それで満足しているだけなのである。逆に言えば、そんな怪しげな論理は人様に押しつけることなんて出来やしないのだ。まぁ、夢の中で生きているようなモンである。
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