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2010年3月25日 (木)

キャリアに思う

 自分にとって自転車とは、一人で好きなところに出掛ける手段の一つである。車よりも単車よりも自由に出掛ける事の出来る道具なのである。万が一のリスクで移動不能になる可能性が最も低い交通手段である。理由は、何か問題が生じたとしても、取り敢えず移動可能な状態に復帰する事が出来るということで、トラブル時における帰還能力が一番高い乗り物という位置付けである。

 旅の道具であり、リスクからの回避と言う事になると、やっぱり土産、工具というモノを装備するのが大前提なのである。そして、自転車に荷物を装備するには、やはり身体でなく車体に装備したいのである。そうすると、荷台、キャリアは必須なのだ。

 自転車にはフェンダー!って思いと同様に、自転車にはキャリア!って思いが強いのが、最近のスポーツ自転車愛好家との大きな違いだろう。

 実際、日常のダイエット活動のための自転車利用でもパンク修理が可能な修理セット+予備チューブ+インフレーターは当然の装備であり、それ無しで遠くを走る可能性は無い。パンク修理セット無しで走るのは市街地オンリーでスピママ号くらいである。それ以外は全車パンク修理時対応は可能な状態。そしてウエストバッグには最小限の工具が何時も入っている。此処までは当然なのだ。
 そして、遠出する時にはどうか?っていうと、着替え+雨具+携帯工具以上の整備しやすい工具類+予備部品は当然、更には土産等々をタップリ入れれる鞄が必要で、その鞄を載せるキャリアは必須なのだ。

 そんなキャリアだけど、どうでも良い?ような自転車にはキャリアへの拘りは無いけど、結構、拘るような自転車にはキャリアにも拘りがある。同じキャリアを付けるにしても、汎用的なキャリアをバンドやフレキシブル的な固定方法でどうにでも付けてしまうっていうのは、あんまり好きじゃないのだ。適当に、汎用に付けるって付け方は、妥協しても小径車、折り畳み自転車迄の話なのだ。或る程度の品位というか趣味性を重視する自転車にゴテゴテ感溢れるキャリアを付けるのは美的に許せない。

 例えば、美しい曲線を描く鋼製フォークにダボやバンドでキャリアを装着するのは、正直、好みでないのだ。美しいフォークブレードはブレードの名の如く、何の装着物も無しにブレードを見せたいのだ。
 自身がスポルティーフにセンタープルキャリパーを拘るのは、キャリアを装着する時に、フェンダー取り付け穴とブレーキピポットボルトのみで完結してキャリアが装着できるからである。フォーククラウンやブレードにダボ無しでキャリアが付ける事が出来るのが理由なのだ。カンティブレーキやVブレーキはフォークブレードの美しさが半減するし、その台座から角度調節のためにネジで屈曲させながらステーを出すのは正直、美しいとは思えないのだ。
 そんな汎用的なキャリアを利用しても良いか!って思えるのは、少なくともスポルティーフ調の自転車以外となる。小径車とか、そんな類だけである。

 因みに、ロードレーサーとかファーストライディングモデルに小型フロントバッグを載せる時、昔はステムに引っ掛けて使うフックキャリアを利用していた。

 キャリアっていうのは実用的だけど、それが趣味性を阻害するような存在だと嫌、、、、そういうものなのだ。

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コメント

積載能力については、目一杯確保するという考え方と、最低限確保するという考え方がありますね。
スポーツサイクルの場合、用途に応じて最低限度、他の機能の犠牲を最小限に確保するという方向だと思います。
特に、趣味性の強いモデルの場合、抽象的ですが工芸品的な美的な感覚も入ってくるので難しいですね。

投稿: 壱源 | 2010年3月25日 (木) 23時17分

機能美を保ちつつ、積載能力を上げるのは難しそうですね。いっそうの事、カーゴバイク、ブリット辺りはいかがでしょうか。近所で売っていたら私は買ってしまいそうです。

投稿: クマ | 2010年3月25日 (木) 21時40分

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