異所性脂肪、、、、って言っても
先日、第三の脂肪ってネタで記事を書いた。
http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2010/02/85cm-8039.html
だ。
でも、別の報告では第三の脂肪という表現で、異所性脂肪って聞き慣れない言葉を指したりしている。これは、日曜日のNHKのAtoZって番組での放送内容だ。
番組では、幼少期に決まった脂肪細胞の数で、個人毎の蓄える事の出来る脂肪量が決まる。その脂肪細胞が多ければ多くの脂肪が蓄える事が出来る。しかし、脂肪細胞以上の脂肪を蓄えようとすると、オーバーフロー分が内臓脂肪に周り、そこも溢れれば、筋肉、臓器の周りにまとわりつく異所性脂肪となるという論理。そして、異所性脂肪は、脂肪細胞で保持されていないので、悪影響がダイレクトに現れる。それが、心疾患に及んだり、糖尿病の発症に繋がるというモノ。
そして、この治療には、蓄えることのできる脂肪細胞を増やす薬を与える事によって、過剰分を皮下脂肪に蓄える事が一つの方法論として注目されているとのこと。
異所性脂肪については、脂肪細胞という形で存在して居ない分、速く消費されるので、三日程度の運動を行えば一気に無くなるとも説明されていた。一日一万歩の運動でOKとの話。
これは、日本人の肥満体型でない人の糖尿病の多さを調べるための取り組みから得た成果の紹介だけど、番組では肥満体型=生活習慣病という話に対するアンチテーゼであり、肥満体型=皮下脂肪、皮下脂肪が多い肥満は生活習慣病では無い事を訴えていたが、それは、内臓脂肪を問題としている今の常識となんら変わらない所。
話は此処までだけど、、、、、
内臓脂肪であっても腹囲は大きくなる訳であり、皮下脂肪が少なくても、それが溢れれば内臓脂肪、更には異所性脂肪というならば、番組の構成上、肥満全否定的な構成はどうかな?って言うのが正直な感想だ。
そもそも、内臓脂肪型肥満も肥満であり、仮に、やせ形でも生活習慣病になり、それが異所性脂肪によるものとすれば、皮下脂肪が溢れ、内臓脂肪が溢れ、最後の異所性脂肪で疾病発症という論理の前提は、やはり肥満ということであり、痩せていても糖尿病という説には、脂肪のオーバーフローで説明する事自体に無理があるというのが私の感想。
異所性脂肪が糖尿病等疾病に影響するのは事実として理解できる。しかし、皮下脂肪が溢れ、内臓脂肪が溢れ、、、、というならば、異所性脂肪を貯める人は、絶対的に肥満が前提、、、、、
自分なりの理解は、脂肪のオーバーフローとは違い、脂肪の移動経路上の律速性が糖尿病を来しているのでは?と考えている。つまり、脂肪は蓄えたモノであり、本来、それは消費されるもの。脂肪は何処で作られるか?その辺りを考慮すると、脂肪は所謂エネルギー源であり、それが滞る所で溜まるだけと考えている。内臓とか筋肉に溜まる事は、つまり内臓脂肪、異所性脂肪っていうのは、本来使うべき量が使われないから溜まっているだけであり、純粋に運動不足、臓器機能の未使用状態というか休眠状態が糖尿病等疾病を来しているだけ?って考えるのである。
これって、オッサンが歩かずに車で移動。キッチリ消化プロセスを得た臓器機能の活用をせず、サプリや薬品に頼るから臓器に溜まるだけ、、、、そんな風に見えるのである。
実際、三日程度の生活改善で異所性脂肪が取り除けるっていうのは、如何に日常で運動していないか?の証明であり、肥満どうこう言う前に、動かない過ぎによる生命淘汰の対象となっているだけ?って思えるのである。
脂肪細胞を薬で増やして体重増加させて治療というのは、脂肪細胞というバッファを増やしているだけで、発症の先送りかな?って気もする。脂肪細胞が少ないというのは、需給の収支が取れてきた証明であり、そのバランスを崩すというのは直感的に危なそう。生体の活動度(筋肉に限らず、臓器、機能を含む)を維持する事が唯一の治療では無いだろうか?
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コメント
その考え方、興味深い考察ですね。
案外、統計を取ると、そういう傾向が出てくるかも知れません。
三大欲望で一番簡単に満たされる気分になるのが、食欲です。食欲に走るというのは、安易に走る事であり、難解から逃げているというのは、結果的に世間との距離感になる訳で、そこに脂肪細胞との関連性は見付ける事が出来るかも知れません。
投稿: 壱源 | 2010年3月11日 (木) 23時18分
食べる量と運動量のバランスで肥満に至るのは納得できます。最近ふと思った事ですが、太っているのは一種の防衛機制では無いかと。人間関係でうまくいかない部分から、自分を守るために物理的に距離を置くため脂肪層を厚くしているかも知れないなんて。神経質な方に太目の方が多いような気がします。太めで無頓着な行動の方にお話を伺ったことが有りますが、内面的にはとても傷付きやすく、自信も無い様子でした。良い出会いが無かったとも言えそうですね。これはあくまで私見であります。
投稿: クマ | 2010年3月11日 (木) 15時55分