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2010年3月 3日 (水)

今更感心されても、、、数年前にも言っただろ?

 今朝、社長から聞かれたので、数年前(2004年頃)にも話した内容を改めて話してみた。
 ソースは、これだ。

環境省の環境ビジネスの潜在調査レポートで、
http://www.env.go.jp/policy/env_business/
の中の
http://www.env.go.jp/policy/env_business/asia_15.pdf
だ。

 これは、発展著しい地域で生まれるであろう潜在的な需要というかマーケットの話。この中で、これらの地域の治水事業が大きな商売になるのでは?って話を、エライ人との会合で2003年頃提案したのである。
 一般に公共下水道工事っていうと、国内は既に利権が確定している。先進諸国でも然りだ。産業と市場が密接に繋がっており、既存の中で新しい権益を得るのは難しい。となると、未だ、そういうものが無いエリアで権益を育む事が大事。

 しかし、そのような地域では、カネ無い、メンテ技術無い、人無い、、、、何にも無いのだ。何も無いと商売にはならない。そこで商売に結びつけるなら、環境志向というワールドワイドなトレンドを利用した官を巻き込んだ形での官民一体の援助的事業等が考えられる。

 勿論、何もない地域で、カタログスペック的に高度な技術資本を投下しても、タダの産業廃棄物になるのだろうから、地域育成型の資本投下が望ましい。
 発展途上国において、自己管理が可能で、、、、分散型で地域管理主体の下水道関連インフラなんかが最適だろう。実際、発電所等のインフラでも分散型のシステムが提案されて久しいし、国内の太陽光、風力、水車等を利用した発電設備の分散設置にも注目を浴びつつある。

http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/979/979-04.pdf

なんかにも紹介されている。

地方への分散設置というのは、管理運営も基本は地域主体、当然、高い専門性は要求しない。分散故に、リスクも分散出来るのは大きなメリット。そのような利点は、発展途上国の公共インフラにも当て嵌まる考え方だ。

このような事業へのリサーチは既に行っているところも在れば、企業なりに可否判断しているところもあるだろう。

 それと、もう一件、

 それは、今話題の船舶バラスト水処理装置関連について。これは、貨物の運搬時に空荷で航行中の船体を喫水位まで下げるために搭載する水(バラスト水)を荷物積載時に積み込み先で排出する時に、バラスト水中に含まれる外来微生物も排出される問題を解決するために、バラスト水中の微生物を殺すという装置の開発競争に関わる事だ。

 このバラスト水は、海水を積んで、行き先で排出するから問題。そこで、海水を積まずに商売となりうる淡水を積んで、行き先で排出するのでなく売却して変わりに荷物を積んで帰る事が出来ないか?という取り組みだ。

 ネタとしては、実は昨年に情報を入手していたのだが、報道発表されたのが今年の2月上旬の話。それ故に、記事にするのは控えていたけど、今や周知の事実故に記事にする。
 今、日本の下水局においては下水処理した水の多くを利用することなく河川に戻している。処理水の再利用率は全量139.5億トンの内の1.5%程度なのが実情だ。
 日本の排出基準は非常に厳しく、海外の工場機械冷却水や農業用水としては十分使える。更に、下水処理設備の更新により今後は、より品質の高い高度処理水となる。そうすれば、追加コストも最小限で高度処理水が生産出来るわけだ。
 現実問題、原油輸入先の中近東や鉱物資源輸入先のオーストラリアでは水不足が深刻であり、現在は高コストの海水を淡水化して賄っている。そこで、国交省は、日本から下水処理水を運搬すれば淡水化事業よりも水を低コストで供給できるとしているのだ。

http://gcus.jp/report/02G6_Examination.html

http://www.mlit.go.jp/report/press/city13_hh_000086.html

これは、既存のバラスト処理システムに比較すると遙かに合理的且つスマートであり、需要と供給が合えば非常に魅力的なシステムとなりうるものだ。

 以上、二つの例を挙げたけど、システム的合理性が経済的にも評価対象となれば、そこには、新たな需要が生まれる。需要というのは設備需要だが、その設備の形として何が相応しいか?

 それは、積み込み設備を最小限の工事で機能させるポンプ場システムだろう。
 発展途上国における下水、雨水の排出ポンプ場、或いは、国内の下水局の処理場から貨物運搬船に処理水を送り出すためのポンプ場ということになる。これに特化したポンプ、或いは、ユーザーの運用レベルで信頼性を得るための要素技術の有無が商売を行う資格に通ずるのでは無いだろうか?

 この二つの話は、数年前に調査して報告した内容だけど、結局、パスした案件。それ故に、勤務先にとっては感心の無い話だろうけど、ここに来て、上述のように感心を示す官庁、企業が出てきたのが興味深い。恐らく、ニュースで報道されている状況から察するに、必要な準備を数年掛けて整えたということだろう。つまり、既に、勝てる見込みというか、算段が付いている筈だ。そう、先に述べた商売の資格となりうる要素技術を生みだしたために、報道で公開したんだろう。

 公開されたところから、後追いしても勝ち目が無いのは、どの世界でも一緒。

 さて、次のネタでも考えようか?探そうか?

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コメント

海水は運んでいると言うより、船に半分海水を満たして沈めているというものですね。浮いたままですと進めないからですね。
ですから、荷物を積む時は、姿勢を保つために載せていた海水は現地の海に排水しているだけです。
この排水で人が死んだのが、今の既成の発端です。日本の海水中の貝毒でオーストラリアで死人が出たのが始まりだった筈です。

ただ、海水中の微生物を完全に殺すのは不可能であり、規制値内に納めれば良いというのがルールとなっているだけです。
ですから、ルールに留めれば環境が守られるっていうのは、人間の都合の論理であり、実際はそんな事無いのが実際のところですね。濃度規制を掛けていますが、絶対量が莫大ですと狭い港湾海域では絶対数として相当数の微生物を運ぶ事になりますので、商売のためのルールのようなものとも言えそうです。

そういう面で、海水排水を行わない処理水の売却というのは絶対正義として脚光を浴びるかも知れません。

投稿: 壱源 | 2010年3月 4日 (木) 00時00分

タンカーのバラスト水の事は1970年代に聞いた事が有ります。淡水を売って、油を買うと言う話。ところが今は、海水を運んでいるのでしょうか。ニュージーランドで今まで無かったワカメが増えて環境問題になっているという話を今朝のラジオで聞きました。
処理水を活用する話も、納得できます。
とても良い考えですね。あと一押しで実用化できるならした方が良いと思います。出来ないのは、人と人との間の問題ですね。離島などでモデル事業からでしょうか。

投稿: クマ | 2010年3月 3日 (水) 23時36分

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