来年度の採用面接
今年の新入社員が研修中だけど、早くも来年度の新卒の採用面接である。
例年の行事だけど、今年は数多くの応募があったようで、一次、二次の試験である。一次の試験で何人残ったか知らないけど、二次の面接は大卒で15人程。恐らく、ここで半分程度を採用する事になる。
毎年思うのは、女子学生の方が資格も沢山とっているし、面接に望む準備もしっかりしているという印象。そして、男子学生は資格は免許証のみ。面接に望む準備も今一という感じ。
卒論、修論に対しても、先輩や教授の言いなりというパターンが殆どであり、そこに自分でやろうという意志や意欲は感じない。でも、過去の自分を振り返ってみると、そんな問だろうっていうのはよく判る。だから、これを合否の判定には用いない。
合否の判定に用いるのは、受け答えが真摯かどうか?である。質問は、履歴書にそって専門分野を含めて問い掛けるのだけど、得意科目は○○です!って言いながら、基本的な質問をすると、不勉強です!っていう回答になった時点でアウト。
出来ないは出来ない。判らないは判らない!を面接のような状況で言えるような人間しか興味は無い。勿論、それだけではダメ。自分の世界で、自分の意志を発揮しているかどうか?を聞くくらい。それが重要。
でも、自分の世界観を持っている人が来たとして、それを採用するか?っていうと、その限りでない。特に、自分と同じ出身校とか、同じ地区とか、何となく親しみを持つ人に対してはそうなる。
それは、学生の能力が会社の実状を上回っているかもって感じた時。長い人生で就職っていうのは大きな節目。そこで、この会社以上の能力を持っているなって感じると、個人的には、他を奨めたくなる。
今年の面接では、男子学生で採用した中で、これは!って思える人は一人。まぁ、地域大学との付き合いということで、地元大学から一人ずつを3人で合計4人、女子は2人+1人のオプションで合計7人の採用だった。一次で60人受験に来て、二次面接で15人、最終的に採用が7人だから競争率は9倍弱、、、、これを見ると、厳しいか?とも言えるけど、面接して思うのは毎年の事だけど、数字でないってこと。普通に相応に修得をしていれば100%合格。普通に経歴に見合った修得者は、正直言うと、最初に挙げた1人だけ。付き合いの3人っていうのは、経歴に見合っているとは言えないし、期待する修得度から言えば50%程度。残念な結果になった人は、少なくとも受け答えの中で、経歴や年齢に見合った常識、教養、分野で身に付けるべき手順の全てにおいて30%にも満たないような印象。
最近は就職氷河期って言葉があるようだけど、正直、毎年面接して、毎年、導入研修の講師をして思うのは、人材氷河期というか、発育氷河期というか、そんな印象。
ただ、今年受験してきた来年の新入社員の1人は、ここ数年では初めてマトモな人って印象。これは男子学生に対する印象だけど、それに較べると女子学生は殆どの場合がリクルートに真摯に取り組んでいる。男子学生は採用を選ぶのに苦労する。女子学生はお断りするのを選ぶのに苦労する。そんな感じは今年もそうだ。
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