日常からの脱出
単車と自転車、どっちも好きだけど、好きな感覚が違う。
単車は、趣味として大好き。それ自体が好き。その役割が好き。で、どんな役割?っていうと、単車とは、表題の如く、日常からの脱出の道具なのである。日常からの脱出というと、風景から何から何まで、新鮮で目新しくリフレッシュ出来る必要があり、見慣れた風景の中では味わえない感覚が必須であり、そのための道具が単車なのである。
自転車はどうよ?っていうと、単車のような感覚での接し方は?っていうと、中学、高校までである。高校生活後半、大学と年齢を重ねてからは、その日常からの脱出という部分での役割は単車、車にシフトしている。勿論、それでも自転車自体の魅力が無くなる訳でなく、自分の好みの中のある部分が単車や自動車に取って代わったという感じなのだ。
日常からの脱出ツールとしての自転車の役割が無くなったとは言え、自転車部時代は、身体の力のみで、何処まで出来るか?とか、運動する事自体の楽しみが在ったのは事実だ。運動する事自体の楽しみという面では、今も引き続き自転車の大きな魅力として存在しているし、今は、身体の衰えを緩やかにすべく健康維持の道具として非常に有り難い存在になっている。本来的に、二輪車に乗って運動したり、道具をカスタマイズするという楽しみがあるけど、それに加えて健康維持に役立てる事が出来るという部分ではとても重宝しているのだけど、考えてみれば、自転車が自分の本能的な嗜好である日常からの脱出の道具としては役割を持っていないのも事実なのである。
日常から逃げる事が出来るというと、知らない場所に身を置いて五感から新鮮な感覚を得るというのが大前提であり、そのためには、見慣れた場所っていうのは、それ自体でNGなのだ。見慣れない場所に行くには、時間と道具が必要。元々、放浪癖があって探険癖のある自分からすれば、半径50km圏内っていうのは、新鮮さを感じるには厳しいのも現実。
半径50km以上に移動できる。往復で150km、300km圏内で遊ぶってなると、それは自転車なら150kmで6時間、300kmなら丸一日を要する。単車なら150km程度なら4時間弱、300kmでも昼前から日没迄で対処可能だ。逆に、日常からの脱出条件である半径50km圏内からの脱出は?っていうと、往復で100km以上であり、自転車なら半日以上、しかし単車なら半日未満で可能なのである。
つまり、単車なら午前だけ、午後だけの合間で心身共にリフレッシュ可能。自転車の場合は、最低でも丸一日必要となるのである。
これが、小さな子供二人を抱える家族構成と環境から考えると、、、、非常に難しいのである。
逆に、日常生活の合間の1時間とか2時間を利用して過ごすとなると、単車では厳しい。単車でも日常圏内の遊びに限られる。正直、フラストレーションが溜まりがちになる。そういう場面では自転車の方が目一杯運動して楽しめるのである。
合間の時間を利用するなら、身体の健康維持に自転車、、、、、合間以上の時間が確保できて、精神の健康維持(リフレッシュ)ならば、文句なしに単車、、、、、それが今の棲み分けだ。
心的、本能的には、日常から逃げ出したいというか、そういうのが一番。そのためには、最高の相棒となりうるのが単車である。
将来、子供に手が掛からなくなると、夫婦でタンデムして山間部を通って重量車で軽快にツーリングする。これが理想で、夢だ。理想は縦置きVツイン、スタンダードスポーツで大人のバイク、これをタンデムで走り回るのである。正にモトグッチで遊べ!って事だけど、グッチサイトの画像でも見る事が出来る。
http://www.motoguzzi.jp/html/img/top/img04.jpg
こんな風に老後を楽しみたい。
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