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2010年4月 9日 (金)

体脂肪率の限界と必要脂肪

 超ポッチャリさんの脂肪絶対量減量報告よりも、必要脂肪で決まる最低体脂肪率の方が重要。脂肪の減量は、脂肪の落とせる余裕が大きい程、楽に減量可能であり、落とせる脂肪の余裕が無ければ脂肪を落とすのは相当に難しそう。

 因みに、脂肪っていうのは本来はエネルギーの備蓄庫であるけど、それ以外にも様々な役割を担っている。体温維持であったり、衝撃緩和だったりするそうだ。その量の数値的根拠を理解している訳でないが、女性で12%程度、男性では5%程度と言われているが、それは限界値の話らしい。基本、競技系の選手で10%弱が一つの目安のようだ。

 年齢、性別によっても一般の体脂肪率の標準値範囲は違うけど、30歳未満で14%~、30歳以上で17%~が適性な体脂肪率とされているようだ。

 この辺りの適性とか限界と言われている数値から考えると、10~15%の体脂肪率を維持するというのが健康な状態を維持の下限に該当しそうだ。因みに、逆に30%以上の体脂肪率となると肥満と言う事になる。
 脂肪を落とす行為をダイエットと言う訳だが、減った脂肪の絶対量でも体脂肪率35%以上の世界での話と、体脂肪率が15%以下の世界での話というと、意味合いが全く変わってくる。
 因みに、体重65kgで体脂肪率が10%では脂肪が6.5kg、15%では9.75kgという事。数値だけを見ると結構な量を連想するのだけど、体重が85kgで体脂肪率が35%なら30kgの脂肪と言う事。限界の体脂肪率が5%というならば、65kgで5%というと3.25kgの脂肪が必要脂肪に該当するのである。

 つまり、体脂肪率が15%の人にとっては脂肪を落とせたとしても最大で6kg程度の話。逆に体脂肪率が35%の場合は、27kgは落とせる訳だ。27kgから20kg落とすのと、20kg落とした後に7kg落とすのは全く違う話。
 少なくとも、脂肪の落ちやすさ、落とすための方法は全く変わってくるのが判る。同じ運動負荷を加え続けても、体組成が違えば効果が出る時もあれば、効果が出ない時もある。これは、ダイエットにおけるホメオタシスとは違う理屈である。

 脂肪っていうのは、本来は貯蔵箇所である皮下脂肪という形で蓄えられる。これが衝撃緩和とか保温の効果も担う。これが溢れると臓器周辺の隙間に溢れ出る。これが内臓脂肪。更に、臓器周辺の隙間に溢れきったら筋肉とか臓器内の細胞にまとわりつく。これが異所性脂肪というものだろう。つまり、脂肪が増える程に本来の貯蔵箇所外に溢れている訳であり、その溢れたモノ程、エネルギーを必要とする組織近傍に露出した形で存在する。つまり、簡単に消費出来る質のモノ。体脂肪率が過剰に多いっていうのは、異所性脂肪、内臓脂肪が多いので簡単に除去できる訳だ。

 しかし、本来の貯蔵箇所である皮下脂肪っていうのは、蓄えるべくして蓄えている訳であり、何の異常も無い脂肪であり、それを消費するっていうのは、非常に困難だろう。そして、皮下脂肪を構成する脂肪細胞っていうのは、数に個人差があるのも事実。脂肪細胞が多い人っていうのと、少ない人っていうのは脂肪細胞単体が適切な状態でも数が違えば脂肪総量に差違が出るのが当然な訳だ。
 つまり、脂肪細胞が多い人は、脂肪細胞自体を同じように絞っても数が多いので脂肪総量を落とすには限界がある筈。これが少ない体脂肪率を更に絞る時の苦労の差になるのだろう。皮下脂肪という脂肪を蓄えるべき場所から脂肪を抜き出すには、脂肪細胞から脂肪が出る状況を作らなければならない訳であり、それが飢餓状態と言う事では無いだろうか?
 これを考えると、飢餓状態に追い込んだ時に脂肪細胞単体の脂肪含有率が多ければ脂肪を落とす事が出来るけど、脂肪含有率が限界に近ければ筋肉の分解という事態を招きかねない。
 必要脂肪っていうのは、脂肪細胞の最低必要脂肪量×脂肪細胞の数で表される総量とも考える事が出来る。つまり、その量は個人差が非常に大きく影響するものではないか?と考える事が出来そうだ。

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コメント

本来のダイエットっていうのは機能改善であって、体重計指示値の削減では無いですよね、、、、

最近思うのは、、、、暖かくなってきて薄着の人が増えてきて、、、異様に細い手足の人の多さです。
あれって、どうなんでしょうねぇ、、、、やりすぎのような感じがします。

投稿: 壱源 | 2010年4月 9日 (金) 13時08分

 そうですね、ダイエットをちゃんと考察すると、ただ体重を減らす行為ではないですね。必要脂肪量も大事ですし。急速に脂肪を減らすのに、飢餓状態を作れば今度は脂肪分解物からアルデヒドの生成もありますし。これ
が心筋や神経、特に脳細胞を痛めるそうで厄介ですね。
炭水化物を摂取しないダイエットを提唱していた教授が亡くなったのも、アルデヒドの影響ではないかと言う説が有りましたし。
 時間が掛かりますが、炭水化物で体温を上げてそれから脂肪燃焼の方が安全そうですね。

投稿: クマ | 2010年4月 9日 (金) 09時58分

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