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2010年4月22日 (木)

滑車千鳥

 今更だけど、センタープルやカンチのブレーキのアーチワイヤーを引っ張るパーツが千鳥である。千鳥はアーチワイヤーを引っ張る溝を持つパーツだけど、溝で引っ張るものが普通の千鳥。溝でなく滑車で引っ張るのが滑車千鳥である。

 機能がどうか?っていうと、対して違いはないだろうし、敢えて遊びの無さを言えば普通の千鳥の方が優れているようにも思うけど、個人的には、滑車千鳥の造作が堪らなく好き。

 アーチワイヤーを滑車に引っかけて、滑車ボディを引っ張り上げる構造。如何にも、緻密って感じ。

 で、片倉シルクR2-4ロードベースのプロムナードには懐かしの高木のプレス成形の滑車千鳥を使っている。このビンテージ感が堪らない。

 そして、小林スポルティーフにはグランコンペGC-710に合わせて、ヨシガイのグランコンペ用の滑車千鳥を使っている。こちらは、アルミダイキャストボディ+バフ研磨仕様で更に渋い。

 センタープルキャリパー自体も好きだけど、アーチワイヤー、その上のケーブルストッパーというか、アウター受けというか、それも渋いけど、その間の千鳥にビンテージメカっぽい滑車千鳥を加えると、更にイイ感じ。単純に見た目だけの話だけど、それでもお気に入り。こういうのが好み。こういうのが好き。

 こういう時代の造作、滑車千鳥しかり、クイック機構付きアウター受け然り、センタープルキャリパー、ラチェット機構付きダブルレバー、、、、、他にもスレッドステム、レバー、メカに到るまで、工業製品というか、工芸品的な風合いを感じる。昔から工業製品って感じではなかったように思う。手作り感、カスタム感溢れる見た目は、今見ても、やはりグッと来る。こういうのが好みだ。

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コメント

昔の自転車部品は結構面白い名称がありますね。
滑車チドリは、カンティブレーキのアーチワイヤを引っ張るモノです。ブリッジになったワイヤの真ん中を別のワイヤで引っ張るのですが、ブリッジになったワイヤーを引っ掛ける箇所が滑車になっているものです。
今度、サイトにアップします。
他にも、ハブ軸に懐中電灯を付けるアダプターをヤジロベーと言ったりします。リムバンドは昔流に言えばフンドシです。普通科も知れませんが、クイルペダルのペダルスピンを蹴返しといったりします。

投稿: 壱源 | 2010年4月22日 (木) 23時39分

 実際の部品を見たことが有りませんが、日本語の名前で、しかも千鳥ですか、粋な感じがしました。自転車って粋な乗り物だと思いました。

投稿: クマ | 2010年4月22日 (木) 19時28分

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