安全性
先日、ヘルメットネタのコメントでも書いたけど、自転車のヘルメットっていうのは競技用途を発祥としており、そのプロテクションの狙いは競技時における落車、転倒からの保護具としてが重視しており、日常用途でのプロテクションはどうか?っていうと、やはり納得しかねるというのが自身の意見である。
一般公道での日常におけるトラブルというと、落車、転倒もあるけど、そのパターンが併走時の接触とか速度超過によるスリップというよりも、他の交通との衝突、激突を起点とする転倒、落車の方が大きいと思う。そういう視点でみると、衝突時の衝撃から身を守るには?とか、衝突時に相手の保護を守るには?というのが、公道使用の乗り物に求められる安全性では無いだろうか?
考えて見れば、車なら衝突安全ボディという思想から、最近は歩行者への衝撃軽減ボディになっており、前段階では15年程前ではクロカンのカンガルーバーの危険性が説かれたりしており、歩行者、他の交通への配慮は、その頃から進んでいたのではないだろうか?
更に遡れば、自動車における回転体(タイヤ)の露出禁止、更には、単車等でも厳しく取り締まりの対象となる突起物の禁止というのは、乗り物が危険な凶器となるのを防ぐ処置でもある。
そういう視点でみると、、、、、スポーツ自転車っていうのは他の交通への配慮が著しく欠けたエゴな乗り物に見える。ハンドルバーの形状、ブレーキレバーの先端の尖り具合は単車の世界の常識では有り得ない。フェンダーレスが常識となり、跳ねた泥の行方は関知しないし、灯火類の取り付け位置に明確な規定が周知されているとも言い難い。
最近はエコ、エコと持てはやされているが、速度域的には原付と変わらない移動体が対面走行を当然とした上で歩道に放たれている現状は、非常にリスキーと言わざるを得ないのでは無いだろうか?自転車のヘルメットの必要性は理解するが、それって、どういう状況におけるリスク軽減を狙ったのか?が怪しいし、自転車の構造自体が、歩行者混走や対面通行に相応しいモノとなっているか?は、非常に怪しい。
最近は車道通行を権利として主張するようなサイトや運動を多く見掛けるけど、それならば、車道を通行するに相応しい形態を義務として負うような運動を並行する方が、権利の主張も通りやすいように思う。
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コメント
>yamaさん
安全のための装備ですが、何から身を守るか?どんな状況で身を守るか?が明瞭な安全基準を定め遵守徹底するのが良いでしょうね。
>クマさん
先日の待ち受け事故で、加害者の方は当然ながら無保険でした。私は保険に加入していますが、何時でも加害者になりうるという意識を持つ事が大事です。そうすると、乗っているモノ、使っているモノの危険性は当然認識できると思います。
そうすれば、何を何処で、どう使うべきか?が自然と理解できます。
しかし、多くの利用者には、そんな意識はありません。現実の利用の巾の広さが法での規制を難しくしているのが現状ですね。
投稿: 壱源 | 2010年4月 6日 (火) 23時37分
衝突安全性に付いて、自転車に関してはあまり考慮されていないと言う所は納得できました。間違って人へ当たってしまっても、ママチャリの前かごは、幾分衝撃吸収してくれそうな気がします。ヘルメットに関しては、自分がどれくらいの速度を出しているのかを知ってから、使うように成りました。転倒したとき、何かが刺さりにくいように、一体形成の帽体を持つ、作業用を使っています。頭の骨は結構丈夫そうで全体にモノコック的な構造ですが、側頭部の一部は光を当てると、当たっているのが判る(明るく見える)厚みです。(焼いていない状態)
投稿: クマ | 2010年4月 6日 (火) 22時12分
主婦などがママチャリで買い物の時は着用する必要は無いけど、スポーツ自転車に乗るときは必要みたいな、あまりに曖昧な言い方をする人ははっきり言って信用できません。
「私は安全のために常にヘルメットを着用します」
で十分でしょう。
投稿: yama | 2010年4月 6日 (火) 20時59分
そうですね、特に自転車のように使われ方が確定していないような、あやふやな乗り物では、扱い方をがんじがらめで定めるのは適切でないかも知れません。
自転車を引き回しで使ったり、町内買い物に限定する主婦層、高齢者にヘルメットを共用しても受け入れられないでしょう。
用途や使い方が明示されて限定され、周知徹底されれば、法的な運用義務が生まれるのでしょうが、現状は難しいですね。
投稿: 壱源 | 2010年4月 6日 (火) 08時58分
ヘルメットに限らず、安全器具は全ての状況で有効ではないので、付けて無いより確率的に○%有効みたいなことだと思います。
頭部損傷の致死率は他の個所に比べてかなり高いので、必要性は十分わかりますが、着用の有無についての極端な論調は苦手ですね。
投稿: yama | 2010年4月 6日 (火) 04時57分