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2010年4月 9日 (金)

ビアンキの事故

 最近の話題はイタリアブランドであるビアンキの名を冠した自転車の前輪が走行中に脱落して転倒し、運転者は首から下の全身麻痺の障害が残ったという話。

 色んな話があるし、色んな論調があるけど、どちらか一方の意見に完全に同調出来るものでもない。

 事実のトレースは無意味なんで割愛するけど、取り敢えず自転車の事故というのが深刻化して重症化する例が少なくないということ。
 実際、自転車事故では中高生が高齢者を転倒させて死なせたりして多額の賠償請求が行われている。

 昨今のエコ、健康への関心の高まりを追い風とした自転車ブームで自転車を利用する人が飛躍的に増えているのだが、それに伴い、上述のような事故、賠償といった問題を多発しているのが現状だ。
 しかし、今は、その万が一の際の責任の所在、補償制度の確立が全く進んでいない状況だし、利用者にも当事者意識が極めて低い状況となっている。最低限でも自損事故で自分が怪我を負っても、他人に怪我を負わせたとしても医療が行われる体制が確保できるような保険、保証制度の確立が急務だろう。

 自動車事故の場合、被害者の医療行為に健康保険は適用されないので、加害者が実費全負担で医療費を支払うもの。それを肩代わりするのが保険制度である。しかし、自転車事故の場合、その辺から曖昧となっているのが現実だ。本来なら自転車事故であっても同じモノ。
 自動車事故の場合は、軽微な人身事故でも警察は人身事故として受理して積極的に現場検証等を行おうとするけど、自転車事故の場合は、命に別状がないと見なせば、物損事故として処理したがるのが現実。前回の待ち受け事故でも派出所の対応がそうだったのだ。

 つまり、自転車での人身事故を軽視する風潮が全体に蔓延しているのが現状。しかし、ビアンキの事故のような重度障害を負う事故や、ニュースで見かける学生が高齢者は撥ねて殺した事故では、そうは行かない。しかし、体制が確立されていないから、当事者にはセーフティネットの無い状態で悲惨な状況に追い込まれる。利用者が増えれば、当然、トラブルも増える。それに対応した制度作りが今こそ求められているのだろう。

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コメント

今現在、自転車ではTSマークって制度があります。
資格を持った自転車屋さんで整備を受けると3000円くらいで障害保険が付く訳です。
勿論、有効期限がありますが、知らない人が多そうです。
他にも、損保ではレジャー保険のようなモノもありますが、今回の事故のような場合、上述のような整備で安全を確認した上で保険が機能するというのは、もっと周知しても良いのかな?と思いますね。

投稿: 壱源 | 2010年4月 9日 (金) 13時11分

 事故に会われた方は、自転車の製造責任とリコール制度に付いて申し立てていたですね。
 不況の今、自転車自身の見直しも必要ですが、自転車に関する社会的ハードとソフトの整備が新たな事業に成ると思います。

投稿: クマ | 2010年4月 9日 (金) 10時06分

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