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2010年4月10日 (土)

若さとは、、、

 体脂肪率、骨格筋率っていうのは身体の構成にすぎない。しかし、代謝基準値というのは更に深い意味がある。

 体脂肪率っていうのは、脂肪を落とせば取り敢えず手に入る。骨格筋率というのも筋肉が増えれば手に入る。基礎代謝っていうのも大きな体で筋肉の割合を増やせば大きな数値となる。

 しかし、これで若いか?というと、そうではない。

 若さっていうのは何か?っていうと、それは代謝基準値の高さの事。代謝が活発か否か?である。新陳代謝が活発というのは、状況的に何を示すか?

 それは、、、、

1.怪我が異様に早く治る。
2.疲労からの回復が早い。
3.病気になりにくく、快復も早い。

 そういう事なのだ。どんなに筋肉を多くても、疲労からの回復が遅ければ若いとは言わない。病気からの回復に時間が掛かっても、若いとは言えないのだ。

 つまり、細胞の活発さであるのだ。細胞が活発というのは、備わった機能がフルに活用出来る状態のこと。機能を休眠させるとダメなのだ。衣食住に纏わる行動の内、身体活動で行えるモノは全て行うという事が細胞の機能を活用すると言う事なのである。

 全く勝手な持論だけど、本来出来る事を身体に行わせない習慣というのは、細胞の機能の休眠化に繋がり、細胞の活力が失われるように思うのである。
 例としては、栄養成分の抽出濃縮剤の摂取とか、咀嚼行動を省略させたような摂取行為とか、身体を騙すような方法で筋肉を増強する行為とか、そういうのは、本来の機能を全て使っているのとは違う訳であり、そのバイパス行為で得た結果と、機能をフル活用して得た結果というのは、見た目が同じでも、活力という視点で見れば全く違うのでは無いだろうか?

 若さっていうのは、細胞の活力であり、それを表す数値が、体重1kg辺りの代謝、即ち、代謝基準値というものだろう。基準値という観点には、骨格筋率が高い程、基準値が高くなるのも事実だけど、同じ骨格筋率でも基準値が違ってくる場合は、細胞自体の代謝の違いということ。ホントは、この区別が計れるような方法あれば一番判りやすいのだろう。

 因みに、年齢別でみると1~2歳は男/女で61.0/59.7[kca/kg/day]、3~5歳では54.8/52.2[kcal/kg/day]、6~8歳で44.3/41.9[kcal/kg/day]、9~11歳では37.4/34.8[kcal/kg/day]、12~14歳では31.0/29.6[kcal/kg/day]、15~17歳では27.0/25.3[kcal/kg/day]となる。
 これが成人領域の18~29歳では24.0/23.6[kcal/kg/day]で、中年領域の30~49歳が22.3/21.7[kcal/kg/day]だ。壮年になる50~歳では21.5/20.7[kcal/kg/day]なのだ。

 つまり、筋肉の量以上に、年齢、世代によって基準値が大きく変わっている。成長期で身体の変化が大きな年齢ほど代謝が活発であり、基準値がずば抜けている。成長が止まった成人の場合、筋肉が多い人ほど基準値が高くなるかも知れないが、それ以上に、身体自体の活力の違いが影響するものなのだ。

 この基準値の年齢別変化を見ると、緩やかに低下しているのが判る。つまり、少しずつ活力を失うのだろう。若さを保つというのは、このような時間の流れで必然的に訪れる基準値の低下を如何に緩やかにするか?ということ。身体がどのように完成してきたか?こそが、大事であり、添加物付け、ファーストフード付け、薬頼みの生活を重ね成人した人っていうのは、機能の多くを失っており、基準値は案外低く、そして弱い身体、病にかかりやすい身体、怪我から治りにくい身体となっているだろう。これって、そこから人並み以上の身体を得ようとすれば、過去の価値観をひっくり返す事が不可欠であり、現実的には不可能なんだろう。

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