二輪車の怖さ
二輪車っていうのは、身軽故に何でも出来る自由度が在る反面、自由度を失った瞬間は無防備である。
以前、待ち受け事故で負傷したけど、無防備で自由を失う時程に、受けるダメージが大きなモノは無い。そして、その度合は、無防備な状態に晒される速度域がダメージの深刻さに大きく関与する。そんな、考えられない速度域+無防備な状態から身を守る者がプロテクションである。
単車の場合、頑丈なフルフェイスヘルメット、脊椎、腰、肩、肘等々の重要部分に強化プラスチック等のプロテクターを内蔵した専用ジャケット、パンツを装備し、手と足は、同様に操作性を阻害させない範囲で頑丈かつ身を守るのに効果的な防具がある。これは、一般道でもレースシーンでも一緒。これを身に付けておけば、余程に過失の大きな事態に陥らない限りは大丈夫。
しかし、自転車の場合、、、、身を守ってくれる装備は?っていうと、穴あきの半キャップヘルメットだけである。以前、コメントを頂いたkさん流の解釈では、ロードレース競技で想定される落車では頭だけはしっかり守られるとの事だけど、一般道で遭遇するであろう、激突や衝突では、その限りではない。そして、明らかに単車に較べると半分以下の速度域だけど、実質裸みたいな格好で乗るために、万が一の際に身体にうけるダメージは単車のそれを逆転するのは少なくない。
自転車でヘルメットを被っていても頭頂部は保護されても、顔面は無防備。転倒ではSPD等ビンディングを装備していれば地面に無防備に叩き付けられる事態がありうるけど、そうすれば、肩、肘、腰には相当な高さから無防備な衝突に晒される為に、擦過傷、裂傷に留まらず、骨折等を伴いやすい。
自転車でも単車でもだけど、ブランクが開けば開く程に、出来る能力が鈍るもの。神経的な対応力が数ヶ月で無くなるものでは無いけど、筋力的な対応力は僅か二週間で鈍る物。日々の鍛錬を続けて何年かがかりで得た努力も、下手すれば短期間で失う事もある。その辺を肝に銘じて危険を認識して二輪車には望みたいものだ。
チョイ前に怪我から完全復活って記事を書いたけど、怪我してもなお、その週に普通に泳いだり、状況に合わせ筋トレと続けたのは、持てる能力が鈍化するのが嫌だから。それ故に、左怪我して、庇って右も不調、、、って状況になったけど、トータルとしては休んでいないので衰えは最小限の筈だし、今は完璧なのだ。怪我の程度にもよるけど、そういう事も考えて過ごさないと日々の積み重ねが水泡に帰す事だった有り得る。
まぁ、このような不意のトラブルからの復帰の速さ事態も健康の指標なんだが、何にしろ怪我や事故には注意が必要だ。
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コメント
二輪車といっても自転車、単車では楽しみ方が違うって思っています。
でも、万が一におけるリスクの質は似たようなものですが、その防御品質が異なるのが興味深いです。
これは、自転車と単車の楽しみ方の違いが、プロテクトに現れているようにも思います。
自転車は無駄を省いて体力を動力性能に変換する事を至上としており、極力、損失になるものは排除するという考えがあるようですし、単車の場合は、身体全体を駆使して運動性能を引き出す事を至上としており、様々な操作形態が要求される身体を守る事がプロテクトに現れていますね。
投稿: 壱源 | 2010年4月28日 (水) 08時41分
二輪車での事故は怖いですね。
怖いけれど二輪車に乗るのは楽しいですね。
悩ましい事です。
事故は怖いから、危険ゾーンには近寄らない。
君子危うきに近寄らズですね。
投稿: クマ | 2010年4月28日 (水) 01時16分