実物大のオモチャ
最近の車、プラットフォームを共通化してボディを変えて車種を増やしている。
他にも、ステアリングは電動パワステ、エンジンはバルブマチックのようなモノ、変速もスイッチで制御は機械任せ、、、、、
なんだかラジコンカーで共通シャーシでボディー交換可能、制御部分は、スイッチで電動操作というのにそっくりである。
1/1のラジコンというかリモコンに乗って、コントローラーで間接的に動かすような感じだ。ラジコンというか、ゲーセンのドライビングシミュレーターのような感じ。
古い単車乗り的には、アクセルを開けるとスロットルバルブが開き、その間を混合気が流れ、、、、そういうイメージで乗っているのだけど、そういう感覚からすれば受け入れる事が出来ない。
ハンドルっていうのは、路面からの情報を感じる触覚でもあるので、やはりデジタルな制御では感覚が途切れるように思う。スロットル操作でもそうだ。減速を滑らかにするっていうのは、減速時に掛かるエンブレを最少にするように混合気を与える操作、つまりブリッピングを上手く行う事であり、逆に、そのエンブレを意図的に利用する事もある訳で、いろんな使い方があるのだけど、エンジンの回り方を思い通りにしようとすると、エンジンがどのように回りたがっているか?それにどうするか?が見えないと何も出来ない。バルブマチックは勿論、アホみたいなEGRも不愉快である。
今の車は機能的には非常に高性能かもしれないけど、高性能なのは、入力に対する忠実度の部分だけだある。本来、入力(操作)っていうのは、直前の情報をフィードバックした上で行う訳であり、直前の情報の検知としてはセンシング的な感覚が大事なのだ。電動制御の場合、フィード元の情報は、機器のセンサー情報のみに従うけど、昔のモノの場合、人間が操作系を通してフィードバックしたり、先の状況を見た上で操作に補正を織り込んだりするもの。つまり、情報を検知する機器としては、正直いって物足りない。
正確なフィードバックが行えてこそ的確な操作が生まれる。そういう意味で、今の電動ホニャララっていうのは、正直、信用出来ないし、魅力も何もない。
そういえば、車に限らないけど、入力を制御して動かすっていうのは簡単だけど、入力の精度を高める出力の検出というのは未だ発展途上だし、それがコストを支配する。今の時代、その部分が完成されているとは言えない。
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コメント
メーカーの枠組みを越えた標準化が進めば、必要箇所のみの交換できるので環境に優しいですよね。こうなってくると、正にラジコンカーみたいですが、利害が絡むと無理なんでしょうね。
投稿: 壱源 | 2010年5月29日 (土) 23時06分
電気自動車に成ったらもっとこういう傾向は強く成るのかも知れませんね。メーカー毎、差別化を図るために電池を共用できなかったり、新しいモデルの電池を古いモデルには使えなくしたりと。
かえって、リサイクルし易く作るとか、古いモデルでも部品が共用できるとかすれば、資源の面でも良いと思いますが。
投稿: クマ | 2010年5月29日 (土) 12時27分