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2010年5月25日 (火)

尻痛

 サドルで尻が痛いとかどうかのページにアクセスが増大している。
 個人的にはサドルで尻が痛いか?っていうと、痛くないけど、痛いからレーパン、パッドが必要というのは根本的な解決になっていないというのが持論だ。

 実際、自分の場合でも、ホントに僅かな事で尻が痛くなる事があるけど、尻が痛くない状況を作り出せば、何処までも尻は痛くないのである。
 つまり、尻痛っていうのは、痛くならない乗り方、ポジション次第では?と思うのである。

 個人的な考えだけど、自分の留意点としては、骨盤のサドル設置部にあたる二カ所の出っ張りがサドル座面に真っ直ぐ安定して乗っかっているのが大前提。それで、サドルの高さは、アホみたいに上げすぎない事。ハンガー~サドルトップを股下×0.875とかの説があるけど、それが万人にピッタリとは限らない。サドルが高すぎるとどうなるか?というと、固定された足で脚が引っ張られ骨盤が揺れる。揺れると摩擦によって尻、股の痛みの元となる。サドルが高すぎると、足側の荷重配分が少なくなり結果的に尻の荷重配分が増える。まぁ、サドルが高すぎると脚の裏側の筋肉が不必要に伸ばされ結果的に高回転迄回し辛くなるけど、ホームコースで見かけるサイクリストで、尻が左右に多く揺れている人は少なくない。上げすぎたサドルっていうのは今一だろう。

 サドルの高さは、定型的な股下×0.875に非ずで、サドルに跨った状態で脚(足首も含む)の力を抜いた状態で、足裏がペダルスピンドルと一致するように定めるべき。下死点において力が掛からない状態が脚の最伸状態に一致させるべきで、その状態が尻を引っ張らない状態となる。サドルが高すぎると脚裏が痛むし、サドルが低すぎると尻が跳ねる。

 サドルのトリムは基本水平だけど、骨盤のサドル接地部で掛かる抗力が座面と垂直方向になるように心掛ける。一般に、シート角と前傾度は密接な関係があるけど、大きなシート角、深い前傾度の前乗りでは、トリムが付く。まぁ、それでもシート角の差は1°程度だからトリムが付いても1~2°程度のモノ。しかし、この僅かなトリムも前乗りの場合は結構影響が大きい。
 なお、基準となるシート角は、自分の下肢の関節間の距離で決まる。基準のシート角をベースに乗り方でシート角が変わりうるので、何度がベストというのは個人次第の話だろう。
 因みに、サドルの座る位置は前に座るとか、後に座るってパターンは原則無し。骨盤の二カ所の出っ張りがサドルの広い部分の真ん中辺りに設置して、脚の上下動で内股が擦れない場所に座るのは当然。

 まぁ、当たり前と言えば当たり前だけど、これで尻の痛みは大幅に軽減されると思う。

 サドルが柔らかいとか、パッドが入って、、、っていうのは、尻の座りというか、骨盤の固定が甘くなる。エンジンでいうと、腰下のクランクケースのブロックが弱いというイメージ。固定すべき所が固定されて動かないから無駄無く動力が生まれるという考え方と相通じると思う。

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コメント

関心を頂き有り難う御座います。
それでは、何か伝える方法を考えてみようと思います。
少なくとも、細身のサドルの細い部分が細い理由は、太股のストロークのためですから、脚を動かして股がすれる位置でないことは確かです。座骨が乗る位置ですが、私の場合、殆どのサドルで最も巾の広い位置の両端を結んだ線分の上に乗っています。また、ポジションがピッタリで深い前傾度の場合は、実質シート角は少し大きくなります。その分、ハンガーを中心に身体全体が回転するようなイメージですからサドルに極僅かのトリムが付きます。
身体に合わないまま、実質シート角な寝たままで、ハンドル落差が大きく、サドルを完全に水平にすると尿道が圧迫されますし、高回転では腰が跳ねます。
実は、疲れない座り方は、脚のジオメトリー(脚長、大腿骨長)に合わせた適切な実質シート角(シート角+セットバック)、落差に合わせたトリムが重要となると考えています。少なくとも、私はこの方法でサドルやレーパンに過度な快適性を求める必要は無い状態を保っています。
私の場合、トップ長が530mm、リーチ610mmを基準に、落差50mmでシート角は74.5度、ハンガー~サドルトップが695mmです。これをベースに用途に応じて実質シート角、サドルトリムで調節しています。

投稿: 壱源 | 2010年5月29日 (土) 00時07分

レスありがとうございます。

サドルについての壱源亭さんの他の記述も読むと、どうも、私のこれまでの認識と違うなと感じさせられました(勿論、私の無知や経験の少なさもあります)。

もっとも、ちゃんとしたロードレースの選手は壱源亭さんと同じ感覚になるからか(きちんとした座り方を知る、あるいは覚えるからか)、いわゆる細身のスポーティーな、クッション性のあまりないサドルを使ってますよね。又、レースの最中にお尻をずらすとか、あまり見ないです。私はこれは、高速走行ゆえに、ペダルやハンドルに相当な体重分散があるから可能なのかな、とも認識していたのですが、ロードレースの長丁場を考えるとそれだけじゃないでしょうね。やっぱり「正しい座り方」をしている以外の何物でもないのだなと改めて思ったんです。

今回坐骨についてのレスをいただき、私はこのあたりの認識が薄かったなあと思ったのですが、正直、サドルのどこに坐骨を合わせるものなのか、「位置」が今ひとつ分からないのです。又、少し疑問に思ったのは、いくらぴったりのポジションが決まったとしても、走行中は「圧がかかり続ける」でしょうし、そうなると長時間走行では(たとえ「すれなくても」)やっぱり痛くなるのではないかなあ、と思うのです。ところがパッド入りのショーツも必要なければ、サドルは金属の削り出しがいいとさえおっしゃる。

そこで、別記事で、イラストか写真入りで、サドルのどの位置に坐骨が当たるのか、という事を説明していただけるとありがたいのですが、いかがでしょうか?

投稿: 梅酒マン  | 2010年5月28日 (金) 21時39分

こんばんは!
凄いサイトですね!出っ張り部分は座骨ですね。
二カ所で均等で受けるから腰が揺れない。揺れないから支点となり、動力に無駄が生まれません。揺れないから摩擦も生まれません。
因みに、革サドルを使い込んでいくと座骨の出っ張りが嵌り込むような窪みがサドルに見えてきます。そうなると、手放せないサドルになります。

投稿: 壱源 | 2010年5月27日 (木) 00時09分

はじめまして。こちらのブログはしばしば楽しみながら読ませてもらっています。

文中に「骨盤のサドル設置部にあたる二カ所の出っ張り」とありましたが、これはこちらの画像http://www42.tok2.com/home/hininn/occ/_258D_259C_2594_25D5_2582_25CC_2589_25F0_2596U_2582R.jpgでいうところの「坐骨」というふうに考えればよろしいでしょうか?

投稿: 梅酒マン | 2010年5月26日 (水) 22時55分

そうですね、限度を超えるのは活けません。
でも、余裕在りすぎも実は楽しくありません。

表面張力でコップの縁よりせり上がって一杯一杯というのが一番でしょうかね。

投稿: 壱源 | 2010年5月25日 (火) 23時39分

 御尻が痛むのは嫌ですね。サドルの上げ過ぎも足がぺダルから外れて危ないですし。荷物を背負いすぎて乗っても御尻が痛いし。何でも“過ぎ”はいけませんね。

投稿: クマ | 2010年5月25日 (火) 21時54分

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