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2010年5月 5日 (水)

ヒルクライムと体重

 ふと、ピストでヒルクライムしていて思った。
 ヒルクライムは体重が軽い方が有利、、、、、それって、どう?って事。

 単車では、上り坂で原付は厳しい。排気量が大きい程楽勝。言えるのは、同じバイクで二人乗りは厳しいけど、一人乗りは楽勝。

 当たり前の事だけど、力が同じだったら体重(総重量)は軽いに越した事無い。でも、力が同じって状況を想定するのは、競技者レベルの話かいな、、、、、、

 言えるのは、トルクウエイトレシオが小さい程、登りが有利って事だろう。車や単車なら当然だけど、自転車でも同じだ。

 これを当て嵌めると、、、、

 例えば、体重が68kgで骨格筋率が38%の人と、体重が60kgで骨格筋率が33%の人を較べてみると、、、、、前者の人の筋肉は68×0.38=25.84kg、後者の人は60×0.33=19.8kgだ。自転車等重量を12kgとすると、総重量は前者の人が68+12=80kg、後者の人は60+12=72kgである。で、筋肉1kgあたりが負担する重量を計算すると、前者の人は80÷25.84=3.1kg、後者の人は72÷19.8=3.6kgである。

 これを考えると、筋肉1kgが負担する重量が14%も軽いのが前者の人であり、後者の人は14%も重いのである。

 普通、人間という個体なら筋肉1kgが出せる力なんて個人差は僅かであり14%を覆す事は有り得ない。
 って考えると、、、、体重が軽いとヒルクライムが有利なんていうのは、筋肉量が同じという有り得ない仮定が前提の話なんだなぁって事。

 因みに、ヒルクライムとは違って平地での到達速度でも同じ事が言えるし、速度への到達時間の短さでも同じ事が言える。勿論、巡航速度でも、持続時間でも同じだ。

 なお、心肺機能っていうのは、身体が必要な酸素を供給する事の出来る循環器系の能力の事であり、筋肉、臓器の動作で酸素が多く必要な状況を繰り返す事で、循環器系が連動して強化される訳であり、心肺機能だけがずば抜けるなんて幻想もあまり信用していない。心肺機能が優れるっていうのは、器官なり筋肉が多くの酸素を必要とするような動作を積み重ねて経験した結果の産物の筈だ。

 今日、ヒルクライムしながら、当たり前の事を改めて考えたりした。

 まぁ、筋肉が少な目で、脂肪で重量を稼いでいる状態から脂肪を減らすと有利っていうのは間違い無いけどね。

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