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2010年5月12日 (水)

自動車革命?

 週末のNHKスペシャルでは、電気自動車のコアである電池の開発による国家間の覇権争いが特集されていた。

 日本では、リチウムイオン電池なら従来ガソリン車以上の性能を確保できる技術開発を優先し、優れた製品で市場を制圧しようという考え方。並行して、輸入に依存する原料を切り換えるべく、リチウムイオン電池とは異なる電池の開発も行っているそうだ。

 一方で、中国と米国は、中国での安い原料調達力、一次生産品のローコスト調達と、米国での高度な二次組立技術を組み合わせ、安い製品を供給することで至上を制圧しようという考え方。

 この二つの考え方に基づいた開発競争が繰り広げられているという。

 正直な感想として、作る側的な見地に立てば、日本的な技術的洗練度を高めて市場を制圧するというのを贔屓目に思うけど、実際には、市場の購買力、熟成度を考えると、市場の熟成度に応じた製品を市場の購買力に応じて提供するというスタイルこそが資本主義の王道であり、それならば、どんなに高性能であっても、それが価格に転嫁される技術第一的な物作りでは、受け入れられる市場が相当に限定されるような、そんな感想だ。

 以前、高機能テレビで東芝が100万円のテレビを開発したという話を聞いたけど、それよりも数万円のサムソンのLED液晶テレビの方が市場制圧力が強いと思うけど、それと同様では無いだろうか?
 インドでタタ社のナノって車が受け入れられるのは、車にその程度しか期待していないから。日本的な価値観で高性能車を作っても、それを必要とする人がどれだけ居るか?というのは地域性に大きく影響される。

 テレビ番組では、自動車メーカーが極寒の状況を含めた色んな状況に耐えられる自動車を作る事を求め、それに耐える電池開発を行うという説明があったけど、そういう状況で電気自動車を使おうという人がどれだけ居るか?を考えると、それを開発する前に、市場が制圧されれば勝負は付いてしまうような、そんな感想だ。

 超高性能で、信頼性の高い製品を開発するのは大事だけど、それが、非常に安価かつ大量に作られなければ話にならない。高性能だけど高価、、、、、これでは普及しないだろう。中国、アメリカの企業が共同で開発を進めるモノよりも安く、高性能で大量にというハードルをクリアしなければ多分負けだろう。

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コメント

東芝の100万円テレビが紹介されていましたけど、やっぱりテレビに100万円掛ける人は居ない訳で、電気自動車のジャンルでも極寒の地で耐える車を作ると豪語しても、そこに行かない人からすれば、どうでも良い事ですからね、、、、
誰が何に使うか?を消費地の立場で考えないと、勝ち目無しですね。

投稿: 壱源 | 2010年5月15日 (土) 23時50分

 そうですね、いくら良くても買えない値段では駄目ですね。電気自動車はバッテリーの開発も大事でしょうが、インフラ整備も必要ですね。ゴーンさんが、電池取替え式の電動車を提唱していた事が有りましたが、電池の問題が解決するまでは、これも有りですね。取替え式だと電池を積み込む場所、電極の形状や材質が問題に成るかもしれませんね。

投稿: クマ | 2010年5月14日 (金) 23時33分

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