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2010年5月27日 (木)

偉人の条件

 何かする時、大事なのは判断力である。判断力とは、自分で考えて決断する。考えるっていうのは、状況を見て、経験と知識に照らし合わせる事。決断とは、その選択肢で最良を選ぶ事。

 これは、とても大事なんだけど、これが出来ない状態というのは、自分からみると存在価値は無いとも言う。

 一番悲しいというか、ムカツクのは、何時まで経っても自分で判断出来ない奴。これは、救いようが無い。こういう奴は、人の行動の形式的な模倣の事を勉強と勘違いしている奴が多い。
 でも、こういう奴に、キツイ事を言うと、鬱になったり、自殺したりしそう、、、って思うので、あまりハードには言えない。

 次に悲しいのが、立派な実績を経歴を持ち、自他とも認めながら、その引き際を見誤る人。これは、対処が難しい。これに対して意見をする事は、普通では出来ない。ホントに立派な人というのは、引き際が鮮やかな人だろう。どんなに立派な業績を持って尊敬されていたとしても、引き際を見誤れば、人の記憶には良い印象は残らない。

 ズバッとやって、自己分析を正確に行い、鮮やかな引き際を見せる。これが一番カッコイイ。

 尊敬出来る人物は、本田宗一郎氏だ。

 しかし、世の中を見渡すと、引き際の鮮やかな人っていうのは、極少数派。偉人の条件というのは、自分的には、鮮やかな引き際を見せる人ということ。引き際を見定められるのは、自分を冷静に見つめる事の出来ると言う事。これが大事。引き際が見えないのが凡人だろう。引く以前に、世界に立ち入る事の出来ない人、つまり決断出来ない人っていうのが、言葉的には存在しなけど、駄(目)人(間)だろう。

 勿論、世界に立ち入って残せる実績が全てでない。だれもが本田宗一郎氏のような結果が残せる訳ではない。引き際っていうのは、レベルでなく、担ってきた役割、即ち、自分なりに残してきた世界を、後任にサッと譲る事。言ってみれば、職務に固執せず、業績にしがみつかず、得意分野に固執しないということ。誰に対しても言えることだけど、十代には十代の、二十代には二十代のような世代でも、職種でもだけど、その立ち位置なりの過ごし方というのがある。それを理解して、自分の位置に応じて過ごし方を見つける事が、過去の過ごし方からの脱却ということで、それこそが引き際なのである。一般でいう引き際っていうのは、その最後の事を言うのだろう。

 因みに、駄人っていうのは、自分の立ち位置なりのレベルに達しない状態で進歩が無い奴の事。何時まで経っても、そのレベル?っていうのが駄人だろう。世間的には、幼稚、稚拙、未熟という言葉が一般的だ。

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