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2010年6月29日 (火)

ペダリング、雑感

 ペダリングで思う事。ロードバイクで速くなりたいとか、ピストで高回転とか、そういうフレーズの検索が多いので書いてみる。

 思う事というよりも、思った結論に辿り着く事実を羅列してみる。

1.疲れや消耗は、加える力の大きさ×力を掛ける時間が大きい程疲れる。

2.加える力のピーク値は基本的に一定である。

3.抵抗と動力の変化は随時的である。

4.抵抗で失う速度は、抵抗を受ける時間に比例する。

5.力や運動の向きを変化させるだけで力を要する。

 ということ。これに従い(気付いた事を納得できる理由で説明した上で)、回転数を高めで走るというのが自分のスタイルだ。単独で巡航時は110rpm~120rpmくらい。スパート時はロング(十分以上)で140rpm、ショート(数分以内)で160rpm、瞬間で200rpm以上という感じ。実は邪道かも知れないけど、使うロールアウトは基本的に不変。95rpm以上を維持出来ない抵抗下では変速が選べる場合は、選ぶ程度。普通に90rpmで30km/hなら、180rpmで60km/hだから90rpmが維持できる環境下ではギア比固定で回転数だけで30km/hから60km/hをカバーする事が多い。

 これって、今流行の多段変速で回転数を一定でギア比で速度を変えるという論調と正反対なのだ。

 でも、回転数を保つペダリングという話を実践する上で頭の中で良い理由が説明できないので、持論は上の5項目に従って納得できる理由で自分の方法を組み立てている。この理由に矛盾しない瞬間における身体の使い方、機材の使い方で自分の理想を定め、その理想に反したら、どんな不具合を感じるか?を定め、予想と実践で差違点を消して理想の実践に近づけるような、そんな方法を見出すのが、過去に取り組んできた方法だ。

 今は、その方法に従って、その感覚を忘れずに、更に研ぎ澄ますには、どうしたらよい?どんな考えが抜けている?を探しながら乗っている。

 事実は普通に転がっている。最後は事実を、どう受け止めて、自分の方法にどう昇華させるか?が大事であり、この部分っていうのは、別にペダリングに限らず、最後は自分で答えを出さないとだめなんだろう。

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コメント

そうですね、ヒルクライムは速度を殺さない事が絶対だと思います。速度を載せてしまえば楽です。ヒルクライムでは低回転、つまり高いギア比の方が他の面でも有利です。それは、低いギアで荷重変動が多いと、それだけで失速します。或る程度の速度、そして高すぎない回転数が秘訣だと思います。
これでは持たないから低いギアでクルクル上がる訳ですが、確実に速度が落ちます。速度が落ちるのを承知で何するか?というと、軽いギアで回復させているだけです。それが終われば高いギアで慣性を身方に付けて上がる訳です。これを繰り返す乗り方がロード系のヒルクライムだと考えています。

投稿: 壱源 | 2010年6月29日 (火) 23時39分

さっそくのお返事ありがとうございます。大変参考になりました。今まで5%ほどの長い坂を登るとき、12km/h以下で走る時より、15km/hで走るときのほうが楽に感じるのはなぜか不思議だったのですが失速していたのですね

投稿: hh311 | 2010年6月29日 (火) 23時33分

 今晩は!コメント有り難う御座います。
 そうですね、ケイデンスが保てなくなればギアを軽くするという考え方で良いと思います。記事に書いてある事は正しくそういう事です。
 ところで、心拍数ですが、ケイデンスが低くても踏む力が大きい状況では、心拍数は結構上がります。自分はピストで12%のヒルクライムを行いますが、簡単に170bpmくらい迄上がります。因みに、平地で55km/hオーバーとなるような170rpm近辺でも170bpmくらいにはなります。
心拍数自体は、回転数でなく必要酸素量に連動しますから、低い回転数でも大きな力では心拍数が高くなります。

質問の、軽いギアで高めの回転数、重いギアで低めの回転数というのをヒルクライムで限定したとき、どの回転数をベースに走るのが良いか?ということですが、個人的にはホイールの慣性が利用出来るような、重いギアで速度を保つ走り方が好みです。
5.4mの展開で15km/h、つまり50rpm程度が登りでは楽だと考えています。勿論、それでは続きませんから、回転数を上げる走り方と切り替えますが、ペダリング回転数よりもホイール回転数を下げすぎない事、つまり、一定以上の速度を保つ事が一番大切だと思います。失速状態が一番疲れるのは間違い在りません。

失速状態で楽しようとすれば、小径車しか無いでしょう。

投稿: 壱源 | 2010年6月29日 (火) 21時53分

先日は、コメントに早々にお返事いただきありがとうございました。
 さて、私は巡航時のケイデンスが90-100とあまり高くないのですが、巷で言われている「ケイデンスを一定に保つようにギアを切り替える」という方法ではなぜかうまくゆきません。この方法は、「勾配がきつくなりケイデンスが保てなくなれば軽いギアに変える」と私は理解しているのですが、そうするとたいてい心拍がどんどんあがり、余計に速度が落ちてきます。苦しくなったら、ギアはそのままケイデンスを落とすほうがまだスピードを維持できるのですが、どちらのほうがいいんでしょうか?ちなみに、私は中央森林公園の1周回を頑張っても30分前後くらいです。

投稿: hh311 | 2010年6月29日 (火) 20時45分

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