共鳴
群れ、馴れ合いっていうのは嫌い。それよりは1人が良い。でも1人より複数の方が楽しいのも事実。
結局、1人か群れか?でなく、誰と居るか?が問題なのだ。以前もネタにしたけど、単車なら峠の常連繋がりっていうのは、名前も仕事も知らないけど、何に乗って、どんな風に走るというのは知っている。それだけで繋がっている。勿論、それだけでは一緒に走るかどうかは決まらない。一緒に走って楽しいっていうのは、完全服従の追走関係とかでないのだ。趣味や走り方が違っても、結果的に互いに認め合う仲かどうか?が大事なのだ。阿吽の呼吸で走れる仲っていうのは、連んで楽しいのだ。こういう繋がりが峠の常連組みたいな関係なのである。
逆に、知り合いの要素が学校とか会社という枠で、偶然に同じ趣味という場合、その趣味の世界での交流は楽しいか?というと、それは違うのである。それぞれが大人で独立しているかどうか?が最低条件である。上手い下手は関係無く、己の実行が己の技量に在っているか?を己が決める事。これが出来れば、初心者とか下手くそと走っても気にならないのだ。しかし、常に後を走って前をひたすらに追っかける奴とか、群れの仲で走って高揚感で満足する奴とか、そういう奴らと走るとフラストレーションが溜まりまくるのである。ツーリングの峠セッションでは、後を気にしてしまうけど、自分の世界に入ると後が転倒しそう、、、、そう思うからである。つまり、後を見ながら走るのである。これって、自分は何のために走っているの?って事になるのだ。このような癖になったのは、過去のツーリングで直後を走っていた単車で6人程転倒して谷に転落したり、山肌に突っ込んだりしたからだ。更には、休憩時には何を勘違いしたかしらないけど、付いていけるようになった!って嬉しそうに話すバカが居るからだ。結局、気を遣うのが面倒臭いから、こういう奴らとは走らない方が自分の貴重な時間が楽しめると思うのである。
では、1人が好きか?っていうと、そうではないのだ。実際、峠の連れとのバトルっぽいツーリングっていうのは楽しい。この連れとの走りっていうのは、実はバトルではないのである。ある部分では抜く、抜かれるがあるけど、基本は各自が自分のペースで走っていて、偶然、近い距離で走っているようなものなのだ。つまり、引っ張られたり、背後を気にしたりというのは無しなのだ。各自が勝手に走り、偶然、同じ時間と空間を共有しているだけである。これが大事なのだ。そして、休憩時にワイワイガヤガヤするっていうのが楽しいのだ。
言ってみれば、共鳴できる関係で個人が偶然に同じペースで走るような関係が理想であり、服従とか、誰かを見て追っかけるとか、他人を尺度に取り入れるような関係が嫌いなのである。
これは、自転車でも言える事。つまり、走るなら1人、企画するなら自分というのが基本。でも、何時も1人が好きか?というと、そうでなく、共鳴できる人となら一緒に走るのは楽しいということ。共鳴出来るかどうか?っていうのは、上手い下手は関係無く、それぞれが自分を見つめて走れるか?が大事なのである。話ながら走ったり、頑張って?、誰かに付いて走ったり、抜かれたら反応して抜き返したり、、、、そうではなく、自分のペースで自分の考えで走れるのが大事で、そういう人同士が、偶然にも同じ場所、同じ時刻に走って併走状態となるというのは大歓迎なのだ。
最近は、単車での峠の常連繋がりではないけど、自転車でもホームコースで出会う人の中には、併走して気分良く過ごせる人もチラホラ居る。こういう繋がりが良いのである。
基本は個人だけど、共鳴できる個人が時間や意識、目的を共有するような関係はもっと好きだ。単車では、好みの単車、走りのスタイルも違うけど、互いに一目おいて認められる関係っていうのが確かに存在した。これは、単車に限らずに研究開発で他企業の研究者同士でも感じる事があるけど、こういう共鳴できる関係が一番大事なように思う。
ただ、話を併せるばかりの奴とか、ただ、自分を卑下し服従してばかりの奴とか、言ってる事とやってる事の整合性が取れない奴ってうのは、乗り姿を見るまでもなく、物のチョイスとか、話のネタを少し聞いただけで判る。まぁ、そういう奴は自分の言葉で話しが出来ないから、眼自体が弱い事が多いし、言葉に説得力もない。
共鳴出来る奴っていうのは、最近はかなり少なくなってきたように思う。
PS 共鳴出来る奴が少ないのは仕方無いにしろ、それ以外の奴が嫌いか?というと、そうでもない。嫌いなのは、カメレオンみたいな奴だ。兎に角、話を合わせる。話自体が他人の言葉で絵空事のような奴。そういうが生理的にダメである。
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コメント
プロセスを楽しむ場合、それを個人で楽しむ場合は、基本は個人の集団と捉えた方が気楽です。
集団で主従関係が芽生えるのが最近はチョット?って思う事が多いですね。
投稿: 壱源 | 2010年6月 4日 (金) 13時01分
そうですね。目的(キャンプなどの装備を分担して運ぶとか)が有って集団走行するのは必然かもしれませんが、ツーリングが目的なら違った方法も有りますね。計画された日時、場所へそれぞれの居場所から集まるという方が私は良いです。そのような時、今は携帯電話が便利ですが、以前は無線の知り合いとそんな集まりをしていました。集団走行は、車体に信頼性がもてなかった頃の名残かと思いました。
投稿: クマ | 2010年6月 4日 (金) 10時35分