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2010年7月 6日 (火)

血圧の変動幅

 血圧を毎日測っているのは、工場三階の休憩室に設置してある健太郎である。
 朝、巡回の後に一階から三階に上がって測定する。血圧に影響しないように、ゆっくり上がるのだけど、測定回数を重ねる毎に血圧、特に収縮期血圧が顕著に下がる。

 まぁ、三階に上がって数分間休んだ後なら変化は少ないけど、休まずに測定すると最大で20mmHgは高い数値が出る事がある。
 血圧については、トータルで3回計測して、三回の中の真ん中の値を採用しているけど、一回目は血圧数値は結構高く出る。
 しかし、これは、階段を上る事で現れる生理的挙動なんだろう。正確な測定とは、安静時の血圧の事を指すようだけど、血管にとってみれば、運動や行動、感情の高まりで高くなる血圧数値こそがダメージであり、その状態の数値の把握が案外大事なのかな?とも考えたりする。

 それにしても、自分の場合だけど、階段上がって直後というと、135mmHg/68mmHgで、数分後に110mmHg/64mmHgと下がる訳だ。収縮期血圧で25mmHg、拡張期で4mmHg程変化する。このように収縮期側が激しく変化する。
 正しい理屈かどうかは不明だけど、収縮期血圧というのは心臓ポンプによる昇圧結果、拡張期というのは戻り側の圧力だから降圧結果だり、前者がパワーに連動し、後者が物性に連動するから、運動状態では心臓の動きの変化が血圧数値に影響するからだろう。

 こうして考えると、生活習慣病対策的な視点で大事なのは物性値であり、血管壁の状態を表す指標というのは拡張期血圧だろう。拡張期血圧が高い程、動脈硬化が進むということ。
 一方で、生活強度的、パフォーマンス的に大事なのは収縮期血圧は平常時が低く、運動強度を上げた時に大きな値が出る方が、心臓ポンプの吐出能力が高いということなんだろう。心臓ポンプというのは必要に応じて大量の血液を送る必要がある訳で、そういう面では、収縮期血圧が低すぎるのは逆に心臓の力が弱いということになるんだろう。

 ところで、血圧については、こんなに簡単に数値が変動するので、とあるタイミングで測定するだけでは不十分だ。これを正確に知ろうと思えば24時間ずっと監視なんだろうけど、それは現実不可能だから、生活リズムの決まった状態での毎日の変化を把握するというのが一番大事である。更に、測定は完全安静で測るのも大事だけど、一定の動作直後に測るというのも有効かもしれない。生活のリズムにおいて、いろんなパターン毎に計る事が出来れば、身体がどういう状態か?が判るのだろう。

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