エコカー補助金制度、締め切り迫る!
最近のTVのCMで頻繁に耳にする言葉が、表題のフレーズだ。
売る側としては、これを文句に消費者の購買欲を煽っているのだろう。また、煽られる消費者が居るのも事実だろう。
このエコカー補助金制度が、リーマンショック以降の自動車会社の景気を下支えしたのも事実だろうし、エコカーというよりも、景気刺激策としての政策で、産業間での不公平感を見えにくくするために、エコカーという基準を設けただけであろう。
実際、メーカーオプションを装備して車重を増やして補助金対象にバケさせたりとか、良く判らない制度運用も目に付くのだけど、他にも、重箱の隅をつつくような改良で補助金対象とさせるような変更も凄く多かったのが振り返っての感想だ。
しかし、小数点以下の燃費性能差なんて誤差の範疇だし、そもそも大排気量、重量級のモデルが補助金対象のエコ車両というのも考えてみれば、おかしな話である。
まぁ、そんな事は誰しも思い付いた事だろうし、結果として景気刺激策として機能したのだから良かったのだろう。
しかし、こんな政策で景気が刺激されて、消費者の消費行動が活発になるっていうのは、消費者自体は、補助金が受けられるという点が消費行動に大きなポイントとして捉えていた訳だ。
車を買う時の優先順位に、補助金によって得であるというのが上位に来ている訳であり、これって、結構、寂しいというか、安いから買うという消費行動は、どうにもピンと来ないのが自分の感想である。
でも、こういう傾向っていうのは、バーゲンで割引率の大きな商品が売れたり、正月の福袋でトータルで高額商品が入ってお得だから売れるというのと、相通ずる傾向のようだ。
結局、対価に対して額面で大きなものが得られるか?で行動しているのだろう。
金額はさておき、必要だから買うというのとは、チョット違うような、そんな感じである。
思えば、自分は福袋は買わない主義だし、バーゲンということでわざわざ出掛ける事も無い。必要な時に必要なモノを買う。そうやってモノを選ぶのが最初。その上で、同じモノを選べる選択肢の範囲で安価に調達するというのがスタイルである。そこで、予算外なら断念するか、予算の範囲で機能を取捨選択するというのが自分流だけど、そういうのは今時では無いのだろう。
実際、この春に車を調達したけど、補助金対象でも無ければ何でもない。たかが1500ccのライトバンだけど、気が付けば、総額(登録諸費用、オプション、社外装備品、社外カスタムパーツ類)で300万円に迫る状態だけど、補助金制度を利用して何かを選んだ方が良かったか?というと、決して、そうは思わないし、今でも後悔は無い。
価値観が違うと言えば、それまでだけど、自分のような考え方っていうのは、多分、かなりの少数派なんだろう。
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コメント
正直、安いから、得だからという理由で買うのはバカだと思います。
必要かどうか?それが全てだと思います。
投稿: 壱源 | 2010年7月28日 (水) 23時42分
今乗っている車(ジムニー・SJ30FM)の魅力を超える物が無かったという事と、買い換える必要性が見当たらなくて、エコカー・セールに興味も有りませんでした。
トランジットスポーツG26を、注文してしまいました。電車にも乗せられ、排ガス出さず、エコロジーだと思いますが、減税も補助も無いですね。
投稿: クマ | 2010年7月28日 (水) 22時05分