未来が見えない
リーマンショック以降、久々に様々な経済指標が良い数値を示している。指標的には景気は回復傾向なんだそうだ。
しかし、そのような経済指標以外の数値、失業率とか、為替、株価の数値を見ると、大丈夫?って感じが強いし、仮に、為替、株価の数値が輸出国家に都合の良い数値だとしても、今回の不景気の次の景気の波に乗れる?って考えると、漠然とだけど、厳しいようなそんな印象だ。
今の時代、経済活動は国内のみで完結する方が稀で、基本は世界との取引で生まれるもの。そう考えると、これからも世界的な好況時における恩恵を今までと等しく受ける事が出来るか?というと、心配な気持ちの方が大きいのが今の感想だ。
世界と取引をするということは、世界と競争するという事。競争すると言う事は、勝つ事も在れば、負ける事もある。勝つ事が好景気による恩恵を得る資格になる。負ければ資格は無いということ。勝つとか、負けるというのは、時代の要求を担う資格があるかどうか?ということ。つまり、国家や企業が、世界の需要に対応する供給者としての役割を担えるかどうか?ということである。
役割が担えなければ、売れない。売れなければ、利益は上がらない。そういうモノだろう。そう考えると、今のままの産業形態で国は成立するのか?というと、厳しい分野が相当にあるような、そんな印象である。現代における工業製品を見ると、今や日本製品だけが全てで無いのが今の事情であろう。それ故に、家電、自動車、機械という分野において、その分野だけで利益を得る事が困難となっている。
担うべき役割を模索して、世界における新しい役割を得るかどうか?が大事であり、そういう変革を遂げてきたのが欧米先進国。日本はどうか?というと、気付いた役割を守り続けている、、、そんな感じ。本来は、中韓を始めとする新しい地域が担うべき産業に対して、固執して戦おうとしているように見える。
そんな直感に対して、政治も非常に不安定。成長戦略を掲げる政党も少なくないけど、彼らの言う成長戦略とは、既存体質の企業の競争力依存という部分が非常に強く、本当の意味での体質改善というか、新たな役割を見つけるという意味での成長戦略とは異質である。
政治も企業も人材も、、、、全てにおいて未来にどういう姿を描いているのか?が見えにくい世の中に感じる。不安というか、何処に向かおうとしているか?これが全く見えない時代だ。方向性が見えない、混沌としているというか、そんな印象。
近々、参議院選挙がある。いつもなら選挙に行こう!って思うのだけど、どうも論点が違うようなそんな感じ。自民党も新しい小政党も違う、、、、民主党も今の状態はダメだ。少なくとも、自民党に載る的な意見や、他党と組む的な意見を発する時点で存在価値無しだろう。
今の時代、ぶれないビジョンと強引なリーダーシップが無いとダメ。そんなリーダーが進むべき道を示すような政党でなければ応援出来ない。未来が見えにくい時代において、未来が描けない政党ばかりだと投票に行く事自体に消極的になるのが今のホンネだ。論点が無い、バラバラ、対決軸が無い、、、、これでは選挙する意味がない。
それもこれも、政治自体が何処に進むべきか?が見えていないからだろう。未来が見えないのは、もしかしたら時代を読めない自分だけが判っていない事なのかもしれないが、果たして、どうなんだろう。
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