« ヒルクライムでも蛇行禁止、フラツキ禁止 | トップページ | 固定シングルでDHバー »

2010年7月26日 (月)

装備

 転ばぬ先の杖ではないけれど、何かあった時の対処というのは大事である。もし何かあった時、どうなるか?っていうのを考えると、その辺はしっかり考えるべきだろう。まぁ、それも、何処までのリスクに対処するか?何処までなら自分で対処出来るか?って考え方次第である。

 リスクやトラブルっていうのは、不意を打たれるもの。それ故に、諦めの程度を何処に定めるか?っていう部分で、準備というか、その辺が変わってくるものである。

 単車でロングツーリングを行う時、何処まで対処するか?っていうと、未然に防ぐ整備も必須だけど、未然に防げないトラブルも少なくない。未然に防げなくとも、一寸した事で復帰可能な質から、どうにも為らない部分迄様々である。

 過去の単車ツーリングでは、単車を谷底の数メートル下に落下させた連れが居たけど、こういう場合は、サクッと諦めるのが肝心だし、事故でフレームやフォークが曲がったり、ホイールが割れたりしても諦めるのが肝心だ。

 しかし、パンク、ワイヤー切れ程度では、何とかしたい。立ちゴケによる小さな折損による走行不能なんかも対処したい。だから、自分が単車で出掛ける場合、パンクへの対処、ワイヤー切れへの対処、小さな部品、壊れやすい部品は持ち出したりしている。クラッチワイヤー等切れる事は稀だけど、1000km級のツーリングなんかでは、切れると厄介だから、使用部品に沿わせた形でインシュロックで留めて出掛ける事もある。他にも、古い単車で持病的にCDIがパンクしやすい車両を使う場合、予備CDIユニットを本来のCDIユニットの上に重ねて接続してカプラー接続変更で切り換えられるようにする事もある。この辺りのトラブルは、一部の部品交換で正常復帰出来る類であり、それで旅を中断させたりするのは嫌なモノである。
 また、出先での修理程、サッサと済ませたいから、出先の修理に備える工具も比較的しっかりした作業性の高いモノを厳選して持ち出す。そう、ボックスレンチ、ラチェットハンドル、オフセットメガネレンチ等々である。車載工具見たいに使いにくいモノは充てにしないのだ。

 この考え方、自転車でも然りである。片道15km程の距離でも、歩けば三時間掛かる。そうなると、スペアチューブ、タイヤカーカス切れに対処するケブラーシート、普通のパンク修理セットは当然持ち歩く。インフレーターは当然装備している。ボトルも装備、最近ならデジカメも装備、勿論、錠前も必須だ。他にも保安部品であるリフレクター、前後ブレーキ、ベル、ライト等々はデフォルトだろう。当然、工具の携帯は当たり前だ。

 実際、そんな風に装備を重ねていくと、どんなにシンプルばバイクでも走行状態をシンプルにするのは不可能に近い。最低でもサドルバッグ、フレームバッグが欲しいところだ。
 だから、映像的に格好いいと言われているようなピストやロードの競技者のような軽装で郊外を走る事自体、自分的にはナンセンスである。どんなに競技機材を使おうとも、やはり郊外に出掛けるとなると備えは必要である。備えを充実させる程に、憧れの映像からは懸け離れてくるものである。ロードであれ、ピストであれ、公道、郊外向きの装備を纏うべきと考えている。それでも、ロードやピストである制約から出来る準備には限りがあるのが現実であり、そうなってくると逆にスポルティーフとか小径、ランドナーのようなバイクの方がスマートに纏められたりする。確かに、片道15km程度なら何も無いかも知れないが、それでも何か在った時の事を考えると、、、、やはり、性格的に装備無しは考えられない。実際に、ラングスターでコースの折り返し地点でパンクした経験もある。日常の運動を時間の隙間で行っていると、トラブル発生から数時間掛けて帰還するなんて時間の浪費が許されないのが今の自分だ。

 全く、装備レスで使えるのは、、、、生活徒歩圏内(片道3kmエリア)、屋内ローラー台使用くらいだろう。それ以外では、装備レスっていうのは考えられない。

 過去を振り返れば、東広島から広島迄、夜中の二号線を単車を押して帰った事もあるけど、学生だから出来た事。今、そういう事は絶対に避けたい。自転車でも押して歩く事を考えると、万が一に対処したくなるもの。トラブルによって一番キツイのが、時間を食う事。それによって、後の生活サイクルが大幅に狂うのが最悪なのだ。

 だから、ツーリングとかサイクリング、或いは、日常のエクササイズ等で無装備で走っている人を見ると、或る意味、凄いと思う。しかし、一緒に走って、トラブルが起きても、基本は放置プレーである。出来なくとも、なんとか装備を持ってくるという人なら対処に手伝いはするけど、なんの準備もない人のトラブルには、正直、ホンネでは手は貸したくない。そして、自分のトラブルは、自分で対処するというのが大前提である。

 だから、日常の自転車っていうのは、結構、ゴチャゴチャする事が少なくないし、フロントバッグやサドルバッグに凝ったりするのである。

 こういう性格だから、自転車の軽量化には関心が殆ど無いのだ。結果的に荷物満載になるから、、、、だから、最低限度の装備のバイク、例えば、ステンレスロードなんて、乗る予定が無いから装備が無いだけなのだ。逆に、ラングスターのようなタイトな時間の隙間で活用するバイクには、万が一の装備は絶対に必須なのだ。

|

« ヒルクライムでも蛇行禁止、フラツキ禁止 | トップページ | 固定シングルでDHバー »

コメント

パンクは厄介です。最近の700Cはチューブ交換しても空気圧が足らなければダメダメですしね。
そういう意味で、エアの入るインフレータ、スペアチューブは必須です。
昨日のサイクリングでは、ブレーキ、シフティングワイヤー、ペンチ、工具一式、チューブ二本、タイヤ、針金、タオル二枚、コンビニ袋5枚、飴、クエン酸タブレットを持っていきました。勿論、ボトル等も装備です。
近場でもワイヤーは兎も角、チューブ、インフレータは必須ですね。

投稿: 壱源 | 2010年7月26日 (月) 13時34分

 備えがあればそれなりに対処できますね。パンクは厄介ですね。押して歩くのも重いですし、チューブも傷みますし。パンクした時、フレームに付けて押して歩ける補助輪が欲しいです。

投稿: クマ | 2010年7月26日 (月) 09時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 装備:

« ヒルクライムでも蛇行禁止、フラツキ禁止 | トップページ | 固定シングルでDHバー »