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2010年8月13日 (金)

円高だけど

 最高値で1ドル85円を突破した。これは15年ぶりの事だという。15年前というと1995年だから、円高が急激に進行した時だ。

 ネットの部分的なニュースでは深刻な事態と報道しているけど、、、、、実社会の中、企業の中で過ごしていると、それ程の深刻さを感じないのは何故だろうか?
 割と皆、冷静なように感じる。特に大きな変化を感じるという事は無い。

 この程度の為替っていうのは、案外、想定内なのかもしれない。円高が進むと損失という輸出産業が少なくないけど、そういう声が当時程深刻でないのは、今の事態に対する備えが、今の事態を想定内と受け止めさせているのだろうか?
 それとも、円高が此処まで進んでもダメージを受けない程に、製造業務の実態部分が海外流出しているのだろうか?

 円高というのは基本的には強い通貨故に悪くない筈。円高で成立するには、既存事業からの脱却、従来型産業の海外移転を加速させるんだろう。移転だけして国内で財がなせなくなれば円安に戻るだろうし、国内で為替レートをモノともしない価値の創出が行えるようになれば、逆に円高をメリットとして転嫁できるようなるだろう。

 円高はもう少し進行して、競争力の無い産業の淘汰か、事業発生の刺激として作用する方が未来は明るいような気もする。

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