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2010年8月26日 (木)

配線の取り回し

 この木曜日からプロボックスはS/C取り付け作業が始まる。
 その作業とは別に、S/C用にブーストメーターも取り付ける段取りだ。

 当初、ブーストメーターには手持ちの機械式を付けようと考えていたけど、エンジンルームから室内にブーストホースを引くための穴を見つける事が出来なかった。メインハーネスのグルメットに切り欠きを入れてならば可能かもしれないというレベルだけど、本体に不可逆な加工を施す事に躊躇が働くので、それは無しとすると、フェンダー裏から引き込むのだけど、それでもホースを通す隙間は無い。

 それで諦めれば良いのだけど、既にメーターマウントを別で入手していたので、費用が嵩むとは思いながら電気式の最安メーターを入手した。
 電気式のメーターであればブーストホースの取り回しは不要で、ハーネスだけだからフェンダー裏の隙間から通す事が可能だ。

 電気式のメーターの場合、圧力は検出タンクでピックアップする。そのタンクからハーネスで室内のメーターに接続する。つまり、エンジンルームと室内の間は、細いハーネスのみである。電源の供給はメーターに行うタイプであり、インパネ周りからの配線の繋ぎ込みを行う訳だ。

 電源供給タイプで一番楽なのは、PIVOT製でターボ車ならDLC3コネクターでカプラーオンで接続するものだけど、プロボックス自体にはターボ車の設定は無い。プロボックスのDLC3コネクターを見ると、端子番号1~16を電気配線図集から調べると、、、、

1:Ox1:O2センサー出力
4:CG:ボディーアース
9:TAC:エンジン回転数
16:BAT:バッテリー電源

くらいで、他はWFSEのECUプログラム書き換えとか、SILのシリアル通信、TCのダイア具コード出力指示とか他にはABS周りの信号しか無い。

 つまり、ここから使えるのは16の常時電源と、4のCGくらいである。

 プロボックスに電気式のブーストメーターを取り付ける場合は、タコメーターで選んだPIVOT製はアウトである。で、3700円の安物を取り敢えず入手したけど、これに必要な電源は、常時電源、IG連動電源、ディマー配線、アースである。

 で、今はカプラーオンのPIVOTのタコメーターを使っているので、これの接続を確認すると、オレンジ色のディマー配線は引っ張ってきている。そして、DLC3コネクターに接続するOBD2ハーネスには赤線と黒線がキボシ渡しで分岐している。これはボディーアースと常時電源だ。つまり、常時電源とボディーアースは、ここから取る。PIVOTのタコメーターはトヨタテクノでお願いしたので、何処から分岐しているのか定かではないけど、潜り込んで見る限り、インパネメーター照明部からの分岐のようだ。分岐ポイントを増やし過ぎるのも嫌なんで、ブーストメータに使うディマー配線もタコメーターに向かうオレンジ配線に割り込ませればOKということだ。
 後はIG電源を取るのだけど、IG連動電源を取り出すのに一番楽なのは平型ヒューズから分岐させる電源だ。ハーネスを確認すると、常時電源はHAZ、STOP、TAIL等である。ACC電源はACC、IG連動といえば、GAUGEのヒューズに繋がっているようだ。ということで、ここに電源分岐ヒューズを入れて取ればIG連動電源を得る事が出来る訳だ。
しかし、平型ヒューズから取ると、ヒューズが切れる毎に、この特殊な電源取り出しヒューズを買うと言う事になる、、、、、、。これって、今一である。一番ポピュラーなのは、キーソケットのカプラーE34から取り出す事だけど、その為には元ハーネスに加工するか、カプラー間の割り込みハーネスを作る必要があるので面倒臭い。

 で、更に、IG連動のJ/Bを追っかけてみた。IG連動というと、基本は10AのGAUGE系統、7.5AのECU-IG系統、AC系統というところ。これに繋ぎ込む訳だけど、配線系統が集合するJ/Bに割り込ませるのも手だけど、その為にはJ/B部に延長ハーネスを作る必要が出るので、これまた少々面倒臭い。となると、J/Bから各系統機器に向かう経路に存在する空きカプラーに繋ぐのが一番である。

 空きカプラーというと、オプションのために準備されつつも未使用状態のカプラーだ。そこで空いたカプラーの必要なピン端子から分岐させる方法である。で、整理してみた。

空きカプラーは

★E20のインバーターメインスイッチ
 E20のインバーターメインスイッチでは端子3番がIG電源、端子2番がアースだ。
★E39のインバーターリレーソケット
 E39のリレーソケットでは端子5番が常時ON、端子一番がアースだ。
★E28のリアフォグランプスイッチである。
 E28のリアフォグランプスイッチでは端子3番がディマー、端子4番が常時ONである。

ここで、既にリアフォグスイッチ自体は使っているのでE28の端子四番から常時電源を分岐させるのは辞めておくとして、常時電源の取り出しは上述のDLC3コネクタから出ているキボシを利用する事だろう。他には、リレーソケットE39の端子5番でも良い。

ディマーはリアフォグランプスイッチから取っても良いけど、既にPIVOTのタコメーター用にインパネ裏から取っているようなので、そこからの分岐で問題無さそうだ。

 つまり、常時ON、アースはタコメーターハーネスのDLC3ソケットから分岐された配線を利用、ディマーは既存のPIVOTのタコメーター用と共用させるということ。

そして、一番スマートなのは、未使用のE20の端子3番からIG電源を引っ張る事であろう。IG電源は、インバーターのパワーポイントソケット用のE20ソケットの三番端子(B-O、黒地にオレンジ色、ソケットを見てロック爪を上にした状態で下段左端)から取るのが一番楽そうだ。ここに平型端子ピンを差し込んでDLC3ソケットから出ている常時電源、アース線の位置迄引き回すのがベストだろう。

これで、頭の中で接続パターンが出来上がりである。まぁ、メーターの取り付けはS/Cが取り付けられて戻ってから行えば良いかな?と思っている。

PS:その後だけど、E39インバータリレーソケットの裏側に平型端子を差し込んで常時電源を取ろうとトライしたけど、ちょっと厳しい。やっぱり裏から感触だけで作業するのは現実困難だ。同様に、E28のリアフォグソケットも厳しいだろう。選択肢としては、DLC3ソケットから常時電源とアース、センターコンソール脇のE20ソケットからIG電源を引くのが一番簡単である。

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コメント

そうなんですね、、、、しかし、スズキとかホンダの車はバルクヘッドを貫通する穴があるもんなんですけどね、、、

投稿: 壱源 | 2010年8月26日 (木) 23時39分

 今様の機器を使った方が、車体へのダメージが無さそうですね。

投稿: クマ | 2010年8月26日 (木) 18時54分

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