« 8/8~8/14の週の検索ワードピックアップ | トップページ | 肉類 »

2010年8月16日 (月)

センタープルブレーキ

 自分はスポルティーフが好きだ。何処が好きか?っていうと、スポルティーフや昔のロードに定番のセンタープルブレーキキャリパーの造型が好きなのである。

 フーテッドレバーからワイヤーを取り回し、前ならヘッド小物、後ならシートピンからぶら下げたアウター受けでアウターを受ける。位置は、車体の中央だ。そこから真っ直ぐワイヤーが伸びて、チドリを引っ張る。チドリはアーチワイヤーを真ん中から引っ張るためのパーツで、引き上げられたチドリがアーチワイヤーを上に引っ張ると、アーチワイヤー両端のキャリパーアームが引き上げられ、それぞれのピポットを支点にシューがリムに押さえつけられる。

 なんていうか、左右完全対象の美学というか、パーツの動きがメカニカルで美しいのである。マニア的に定番を言うなら、MAFACレーサーとかだろう。これは、カンチブレーキと同じ様にシューをギロチンナットで留めるもの。このタイプのメリットは、リム幅に合わせてシュー位置が調整出来るけど、リムへの当たりというトー調整が難しいのがデメリット。まぁ、昔は舟のトー調整はアームをひん曲げたりして行っていたからメリットの部分が多かった。
 実際、グランコンペもニューグランコンペになってギロチンナット留めにモデルチェンジした。GC-610からNGC-450への変更がそうだ。まぁ、今の時代なら最新のシューに交換出来るから通常のナット留めのGC-610やダイヤコンペタイプの方が良いかもしれない。

 そんなセンタープルは、歴史的には古いもの。日本ではアライのキャリパー、チェリーのキャリパー、ダイヤコンペのキャリパーがある。形は皆同じ。恐らく、ユニバーサルあたりのキャリパーのパクリだろう。この辺が廉価クラスで、上級がMAFACのギロチンナット留めのタイプ。でも、個人的には廉価クラスの構造の方が好きだった。CLBのセンタープルはリターンスプリングとアーチワイヤーが一体になった異色デザインで実際に使っていた。
 異色デザインといえば、シマノに吸収されたタカギのセンタープルもそうだ。後のDURA ACEのセンタープルに名を変えるターニーブランドのセンタープルも独特なデザインである。独特と言えば、DURA ACE AXも独特な格好だった。
 しかし、これら独特なデザインよりもスタンダードなデザインの方が使いやすい。

 今、ヨシガイからダイヤコンペが復刻されており、当時のダイヤコンペの750とか610と同じ寸法の復刻品が売られている。これはスタンダードデザインである。

 我が家にはスポルティーフとして仕上げた小林号、プロムナードとして仕上げたシルクのR2-4がある。小林号には当時モノのGC-610を、シルクR2-4にはチェリーを使っているけど、これだけで凄くカッコイイ。これにピポット留めの小さなキャリアを合わせる。これぞ自転車、これぞスポルティーフである。これにクリアランス最小でフェンダーを装着する。これが良い。サイドプルも悪くないけど、何となく、風情が無い。カンチは弱そう。Vブレーキは安っぽい。デュアルピポットブレーキは雰囲気が足らない、、、、

 こんな風情を感じるのは、今ならカンパのスケルトンブレーキくらいだ。アテネのアルミのスケルトンは結構カッコイイ。

 自転車、、、、、エクササイズ機材以外としては、純粋に盆栽のような存在。そんな心をくすぐるアイテムとしてセンタープルブレーキは結構重要だ。

|

« 8/8~8/14の週の検索ワードピックアップ | トップページ | 肉類 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: センタープルブレーキ:

« 8/8~8/14の週の検索ワードピックアップ | トップページ | 肉類 »