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2010年8月10日 (火)

スキャモン成長曲線

 子供へのスポーツ指導の際に考慮される理屈だそうだ。
 これは、身体機能の成長は年齢に依らず一様ということでなく、成長は時期によって違うということ。つまり、子供は大人とは違うために、大人向けのトレーニングは子供向けでは無いということ。更には、各年齢(年代)に応じた指導法が必要で、必要な時期に必要な運動をおこなわせる事が才能の開花と怪我、障害の予防となるというもの。

 これによると、子供の成長期に発達は三つに分けられる。

 小学校の低学年から中高学年迄は、基本的な運動動作の習得が大事で、競技の動きを与える事が重要。

 小学校の高学年から中学生迄は、循環器系の発達が盛んであり持久力のピーク値が決められる時期。この時期の持久運動が循環器系能力を律する。

 中学校高学年から高校生迄は、性別差が明確になる。つまり、性ホルモンの分泌による身体の完成が主だから筋力トレーニング等が有効となる。

 つまり、幼い時期に運動を行う感覚を養う事が重要。それから循環器系能力を鍛え持久力を養うのが中学生迄、体型が大人と変わらない時期を目指す頃に筋トレを行うのが理想ということらしい。

 これから判るのは、神経系、循環器系、筋肉系と、制御系から動作系に発達がシフトするのが判る。

 確かに野球にしろ二輪にしろ、センスというか動作のスマートさっていうのは、幼少期に経験しているかどうかで、成人以降の形に大きな差異が見られる。幼少期の経験者は非常に美しいフォームをしている。ボールの投げ方なんかは、一目瞭然だ。二輪車の扱いという部分も幼少期における経験の差違が、大人になって感じるリミッターの差になっている。こういった部分は、成人後の努力では解消出来ない差違として残るのだろう。
 勿論、循環器系の部分でも然り。センスというのが神経回路なら、循環器系というのは心臓と肺を中心とした血管系であり、これも形成される時期に与えた刺激の差が能力差であり、形成期を終えた後では新たな形成なんて不可能だ。

 この辺りが一番大事というのは、判った後では、どうにもならない訳である。

 この理屈を考えた成人後の取り組みが、児童期の怪我や障害防止と同じく、成人の故障や怪我の予防に繋がる。競技で無ければ、自分なりのレベルを楽しむのが大事であり、そういう理解が一番大事なんだろう。

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