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2010年8月31日 (火)

プロボックスにスーパーチャージャーを付けた!

 この週末にプロボックスのスーパーチャージャー化が完了した。取り付けは、トヨタテクノでS/Cへの取り付けに慣れたエンジニアが担当して行ったとの事。

 今回のS/Cは結局、ジムゼさんのユニットである。ジムゼのキットの取り付け報告はネットで結構見つける事が出来るけど、良く見ると、全てがイートン社のM45Gってユニットのタイプである。これは、本体のバイパスバルブユニットが別体の構造のタイプである。
 しかし、M45Gは2008年で出荷終了となっており2009年春以降はMP45というタイプでバイパスバルブユニットが別体となっているタイプであり、MP45を装着した例は少なくともネット上では確認出来なかった。

 因みにMP45は、

http://www.capa.com.au/eaton_mp45_4th.htm

 に紹介されており、第四世代のS/Cユニットで1.0~2.4Lサイズのエンジンに対応しているそうだ。

 そんな新しいユニットはバイパスバルブが本体ボディーに組み込まれているために若干本体長が伸びている。そのために、この状態で装着すると本体がラジエターホースと干渉するために、ラジエターホースの取り回しを若干ずらす必要があるようだ。
 小さな所では、バイパスバルブを駆動するアクチュエータモータを駆動する圧力ホースの取り出しが真上方向のために、パッと見た時に圧力ホースが結構目立つ構成となっている。

 構造は、マニホールドを専用のダイキャスト品に交換し、これにS/Cを取り付ける。S/Cはオルターネター駆動系からベルトを増設して駆動する構造。エアの流れは、スロットルボディがあってS/Cを経由してエンジンに送られる。S/Cの前後を結ぶバイパスがあり、このバイパスの開閉は前述のアクチュエータによって行われる。動作的には、吸入空気量が多くなるとバイパスがクローズされて過給が行われ、吸入空気量が少ない時はオープンしてS/C前後圧力が揃えられる。判りやすく言うと、スロットルバルブが開いた時に過給されて、閉じた時に過給が止まる構造である。このバイパスバルブは過給上限を決める安全弁としても使われているようで、圧力センサーユニットで検出したタンク圧力が設定圧力以上になるとバイパスオープンするようである。この設定圧力はコントローラで設定可能であり、出荷時設定としては0.5Kとなっている。なお、過給時の燃料増量はSFCと呼ばれるサブコンで行われているようだ。
 なお、過給圧コントローラとSFCのユニットは助手席のECUの下のフロアにセットされている。

 最大過給圧は基本的にプーリー比で決まるが、そのプーリ比は4000rpmで最大過給圧となる空気量を送るように決められているようである。エンジン回転数が低い時は、S/C回転数も小さいので、比率から考えれば吸入空気量が常に最大過給圧となるだけの空気量が送られており、バイパスバルブによって過給の発停が決まる構造でレスポンスは優れているようだ。

 そんなS/C化したプロボックスだけど、何も聞かずに乗れば、何が変わったか?は全くといって良い程に判らない。敢えていうと2500rpmあたりからS/Cユニットの駆動音らしきブーンという低周波の小さな音が聞こえるくらいで、それも最初を知らないと気付かないレベル。そして、動力性能的にも街中では、少なくとも平地では変化を感じる事はない。アクセルを開かないと判らないものである。アクセル開度とブーストメーターは連動するけど、これを見ると、実際には如何にスロットルを開いて走っている時間が短いか?がよく判る。街中走行では殆どが過給圧は負圧状態でバイパスバルブはオープン状態である。信号からのスタートでも+0.1K迄掛かれば良い方で、少なくともローギアではしっかり踏まないと過給圧は立ち上がらない。
 一番違うのは、上り坂でスロットル明け気味の時でエンジン回転数が2000rpm近辺の時、ギアは2速~4速の間だ。この時は過給圧は0.2K~0.5K迄掛かっており、上り坂では従来より一つ高いギアで走行する事が可能である。自宅から出勤に使う裏道の頂上付近は10%オーバーの勾配だけど、そこを3速で上がるのはビックリである。従来は2速、エリオではロー必須だったので違いが顕著だ。
 なお、平地で踏みっぱなしとなるような状況は高速道路にでも乗らない限りは多分、判らない。普通に街中で走っている時はアクセルを持続的に開いている状況が無い。過給圧もせいぜい+0.2K止まりである。踏めば加速するけど、踏まないと判らない。まぁ、過給器付きの車全般に言える事だ。

 納品しては如何に過給圧が掛かっているか?を期待したけど、今は既に、如何に通常は過給させずに走るべきか?の方が関心があるのには笑える。

 今後は、SFCとかブーストリミットコントローラーの置き場所とハーネスの整理整頓、エンジンヘッドカバーの加工と再装着といった目に見えない部分の調整を行って行く予定。

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コメント

そうですね!エンジンノーマルですから、ハイコンプ+ロープレッシャーです。つまり、負荷時のみ小過給で、空走時はノーマル。負荷時間を最少にして空走率を高める事で燃費に反映させたいものです。

投稿: 壱源 | 2010年8月31日 (火) 23時53分

 いよいよ付きましたね。お話からは、ガツンと効かずにマイルドな効き方のようですね。それで居て実用的。後は使いやすいように熟成させるんですね。

投稿: クマ | 2010年8月31日 (火) 23時09分

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