クランクの種類
全く関心が無かったけど、自分がショップに勤めていた頃と今の大きな違いはどこ?っていうと、なによりもクランク軸の構造だろう。
昔のBBというと、カップアンドコーンはデフォルトで、ベアリングがバラ玉かリテーナーか?という選択と、クランク留めがコッタードかコッタレスか?の選択くらいしか無かった。
しかし、、、、、今は違う。
最初にビックリしたのは西DAHONで組み付ける時に発見したシールドベアリング採用のカートリッジ式のBBである。軸は四面テーパーだけど、これ見て思ったのは、右から普通に組んで樹脂部品で抑える構造、、、、それで印象は、これはオモチャか?組み付け技術は要らないんだ、、、、でも、頑丈なら良いかもね、、、って印象。
しかし、その後ラングスターでDURAのシールドベアリングBBがガタガタになったの見て、これは使えないな、、、、って結論。その後、ラングスターは旧シマノのカップアンドコーンに交換して、その後は快調。
次が小林スポルティーフで選んだのがFC-3304ってSORAのトリプルクランク。これがセレーション方式、、、カートリッジはカートリッジだけど、軸径が太くガタは出にくそうな構造。まぁ、スポルティーフ狙いなら悪くないだろうという判断だ。
その後は、BSトライバイク、ルイガノMVF改で用いたシマノのBB軸一体のカブトガニクランクシリーズである。ホローテックとか言うらしいけど、、、、なんか、ピンとこない。フレームハンガーの外側に大径のベアリングを持たせて剛性を確保するのが目的だろうけど、今一美しくないし、そうしたいならフレームの規格に引っ張られる必要はあるの?という気が否めない。
このハンガー軸一体のホローテック方式のクランクは左クランクが不細工なのが今一である。美的に美しくないのが好みでない。そもそも、貫通シャフトの端部がスプラインにクランクを嵌めてクランクシャフトにクランクを挟み込んで(バインドして)ボルトをクランプするという構造は否定しないけど、今一つ美しくない。
しかし、シールドベアリングでクランクの挟み込みで軸方向の余裕を調整するにいは、この方法しか無いのも事実。クランクをシャフト端部から固定すると、ガタが残る可能性がある。それを嫌うとシム調整とか、ウェーブワッシャが必要なのも理解できる。
この辺だけ考えると、シマノのホローテックが最高!となるのだろうけど、軸方向の負荷(アクシャルスラスト)自体は、ペダリングにおいては、それ程の大きな問題でないのも事実。そう考えると、目くじらを立てる程でも無いだろう。
シマノ方式に大してカンパの2007~2010年モデルではウルトラトルクなる構造が提案されており、これは、クランク軸が左右分割で中央で締結するタイプ。シールドベアリング構造故に、軸方向の遊びはウェーブワッシャで規制しているもの。
その後、カンパは2011年のアテナ以下のブランドでパワートルクなるシマノ風の軸一体構造のクランクをリリースしてきた。
このように、近年は、クランク部の規格と構造が目まぐるしく変わっている。そんな中、ベストは何?と振り返ると、、、、ラングスターの過酷な使用にも何の問題も発生していない、昔ながらのカップアンドコーン方式のBBである。非常にシンプルで、ボールベアリングで辺りの調整は蟹目レンチで位置決めしながらロックリングで固定するもの。これが一番イイ感じである。正直、カートリッジBBのプラ留めは不愉快だし、クランク軸径アップ?剛性アップ?を理由としたシャフト一体のクランク構造も、そんな剛性が必要か?と思うし、何よりも、見た目が格好悪い。ゴテゴテし過ぎである。未だ、カンパのウルトラトルクのようにすっきりデザインの方が好みだったりする。
それにしても、クランク軸部の構造はコロコロ変わるもんである。変わりすぎだろう。
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コメント
そうですね!
今は時流のモノを使っていますが、昔のサイクリング時代はコッターピンを用いるコッタード式のクランクを好んで使っていました。コッター抜き無しでばらせるので簡単に整備出来る点が気に入っていた理由ですが、なによりも、高校生ながら、あの造形に惹かれていたのは事実です。
投稿: 壱源 | 2010年9月23日 (木) 22時55分
バラシた事が無いので良く解りませんが、いろいろ有るのですね。クランクの止め方が違うのは良く解ります。最近のは皆、大きなネジで止めていますね。ピンを差し込むのは見ないですね。
投稿: クマ | 2010年9月23日 (木) 14時54分