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2010年9月20日 (月)

高校生だ!

 今日は昨日の本職S級さんに続き、城北高校の自転車部らしき集団と遭遇した。
 ただ、本日は、チューブのバルブ部分が金属疲労で破断してバースト、後輪ロック、落車で、脛と肩にダメージを負って、後輪をスペアに交換して各部チェックしながら走行していたところ、歩道部分で先行されたので、放っておいた。
 しかし、安佐大橋手前の車道からは通常ペースに戻すと、高校生集団は33km/hくらいでローテしていたので、程なくして追い付いた。暫くは、集団の10m後ろで追走していたけど、まぁ、イイやと思い、声を掛けてスルーした。

 その際に高校生数名の体格チェック、乗り方風情を見たけど、昨日のS級選手を見た後故に、その違いにビックリというのが素直なところ。正に、これから身体が出来ていくのだろう。そんな感じである。印象的には、最近でいうところの現代的な若者らしい非常にスリムで細い体型である。確かに体脂肪は絞られているけど、それは、十代全般の傾向で、それがトレーニングの賜物か否かは判らない。それはさておき、身長は普通だろうけど、胸囲で85cm未満、太股は50cm、脹ら脛は30cm強というところだろうか?そんな感じ。
 この時期から乗り込んでいけば、きっと速くなるんだろうと思う。
 しかし、その一方で、スキャモンの成長曲線では無いけど、人の成長期において最も運動刺激が発達に寄与する機能が決まる時期があり、そういう意味では、この瞬間に鍛えておけば将来のアドバンテージとなるモノが在るのも事実だ。まぁ、要らぬ心配だろうけど、小学校中学年迄が動作の修得、小学校中学年から中学くらい迄は心肺機能強化、高校生の頃が筋力の増加であり、それを取り組んでいれば、凄い事になりそうだ。

 ところで、パッと見のポジションは我々とは正反対の後乗りで、レバー部を握り、イメージとしては顎が前に出た感じの乗り方。背中は真っ直ぐかやや凹形状というのでまるっきり違うのがよく判った。
 自分のイメージでは、どちらかというと前乗り気味、イメージとしては顎は引いている。背中は凸形状、まぁ、選んだ自転車自体も大分違う。ここ数年のトレンドのトラックレーサーとは違うロードレーサー、特に、舶来ブランドの高級車が多い印象である。

 まぁ、高校生の段階で、今日の感じっていうのは、将来楽しみだ

 ところで、一般に言われている自転車運動は誰でも手軽に鍛えられているというイメージよりも、自転車は体重の一部しか脚で支えないというのは、陸上競技等に較べると下半身の強化には或る意味向かない競技でもある。持久力でも確かに鍛えられるけど、自転車っていうのは適当に休める部分で、スイム等とはまるっきり負荷の連続性という面では大きく異なる。スイムはブレスというタイミングで、呼吸のリズムは泳法的な動作と完全に連動させて永遠に刻まなければならないのである。ゼイゼイ言って休む瞬間は存在しないけど、その辺が違うのである。肺や心臓の機能というのは、如何に負荷を受けてもリズムが刻めるか?が結構大事であり、スイムのブレスは、それが不可欠なものなのである。

 つまり、運動強度の割に体重が脚に負担を及ぼさないとか、心肺を使っても本能的、反射的に休めるというのは、別の視点からみると、休めると言う事。つまり、安全なのだ。それ故に、運動から遠ざかった中高年に向いているのだけど、その安全の裏返しの休めるという部分は、成長期に身体成長のために刺激として与え続ける負荷と言う面で考えると、人生という時間あたりの負荷量、身体成長率という面でみれば、陸上とかスイムには及ばないという気もする。実際、集団でローテを行うと、更に受ける負荷が小さくなる。テクニカルな技法を修得するには有効だけど、負荷を沢山受けるという目的から言えば、スイム、陸上には及ばない。

 競輪選手のデフォルトである競輪学校では、ロードレーサーに長距離乗るカリキュラムがあるのは皆さん知っての通りだけど、何故か、競輪選手は短距離選手という印象が世間では強い。本職さんは、その経歴をのぞくと、他のスポーツで一流の成績を残したアスリート出身であることが多く、成長期における成長刺激たる負荷は、想像を絶するモノを受けている筈である。外見的な印象で短距離が強いのは良く言われているけど、人並み以上の長距離負荷トレーニングも行っているし、そういう経歴を積んできた人が多いのである。あのごつい身体は、決して無駄ではない。そういう風に考えると、筋力、持久力を鍛えるためには、それに見合った競技も重要では無いだろうか?それ(刺激を効率的に受ける訓練)+バイクで鍛え上げた選手が、所謂本職さんで、あの体型、あの性能なんだろうなぁ、、、、と、そんな事を考えた一日だった。

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