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2010年9月 3日 (金)

錯覚

 先日、テレビを見ていて教えられた事。それは、交通事故の原因には道路レイアウトによる錯覚が原因となるモノもあるという。

 一例としては、斜度が二段階に変化する道路での対向車の見え方とか、長い下り勾配後の上り勾配を平地と錯覚する例とか、十字交差する十字路に接近する車同士の見え方とか、いろんな例が紹介されていたけど、聞く程になる程!って思う事ばかりである。

 しかし、そのような場面で、皆が錯覚して事故に到るか?というと、そうでもないのも事実である。多くの人が事故を回避しているのも事実である。

 思うに、錯覚しやすい環境というのは、事故の原因というよりも、事故の誘因という補助的な側面の方が強いかな?と言う事。そもそも、運転時に、一点注視とか、漠然とした資格動作で運転するのがナンセンスであり、一点注視とか眺めるような運転こそがホントの事故原因のようにも思う。

 最近は、車内装備にもカーナビ、テレビ、DVDと情報に溢れ、携帯電話操作、ゲーム機操作という人も少なくない。

 錯覚という一言で済ませば、環境に落ち度があるような印象を与えかねないけど、視覚動作において、ボーッと見ていたり、注意力が散漫になっていたりした時にハッとする事を考えれば、ハッとするのは、視界に入っていても認識していない状態であり、それを含めてかんがえると、運転で視力を使う行為は、眺めるとか、視界に入れると言う事でなく、視界に在るモノを認識し評価する行為で無ければならないと言える。

 運転時における視覚情報に意識を払うには、集中力が必要で、集中力が維持されていれば、錯覚と言われる現象も多くは回避出来るように思う。つまり、運転への集中度の減少こそが、情報収集能力の低下を加速させ事故を引き起こしているのだろう。勿論、誘因を減らす努力は必要だけど、やはり、それ以前の問題の方が大きいように思う。

 運転では、眺めるのでなく、認識して予測する行為を以て、見るというのであろう。

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