« メンタルヘルス | トップページ | 10/3~10/9の週の検索ワードピックアップ »

2010年10月 9日 (土)

円高でも

 このところ円高の進行が止まらない。
 この円高に対して悲観的な声が止まないけど、、、、、正直、自分自身は、どちらかというと賛成だったりする。

 理由は、、、、、、円高に耐える体質を国も企業も作るべきだし、そういう環境に無理矢理でも置かれないと変わる事が出来ないという思いが強いからだ。
 そもそも、円安を良しとするのは、円安によって国際市場で価格競争力を得て商品を売りやすくしたいというのが根底だろう。つまり、値段勝負で勝ちたいというが本音である。

 そんな事を思いながら企業の商品や技術等々を眺めてみた。

 日本企業の製品というのは、殆ど全てが先進国が開拓した市場を価格競争力によって奪って得た市場に投入されているものである。品質、性能の割りに安価というのが最大の武器であり、これにより、欧米各国の輸出製品を駆逐して現代の地位を得ているのである。

 そう、価格勝負で得たモノである。

 この実態を考えると、、、、、価格勝負で得たモノというのは、市場の開拓、ニーズに合わせた新技術の開発とは違う世界のモノであり、物作りの精神からすると、新しい知恵を世に問うのでなく、既にあるモノを安価に供給して供給元が潤うというもの。言ってみれば、社会のためというよりも、自分のためというのが根底に在ると言える。

 そう、誠に自分勝手なのだ。

 新しい知恵を世のために役立てるという精神とは違うのである。そういう場合、採算性が合わない事が多いし、価格的にも高価になる事が多い。しかし、それでも、そこに挑む企業というのは、最終的には利益追求だろうけど、理念としては、開発者的には新しい知恵を世に問うというのが第1位にあるように思う。

 それ故に、開拓者の作り上げたマーケットを価格競争力で強奪するというスタイルは、言葉は悪いけど、軍隊蟻とか、シロアリとか、寄生虫とか、、、そういう風に感じるのである。そういうスタイルで得た市場というか権益というのは、同じ方法で追随者が現れると、正直、為す術が無いのである。実際、家電、自動車、機械製品、、、、様々な分野で中国、韓国、東南アジア諸国の企業の追い上げが激しいけど、それに対して何も出来ないのが現状だろう。

 それは、価格競争力で奪うという行為のしっぺ返しというか、そういうもの。今度は奪われているだけなのである。

 欧米の各国は、日本が現在利益を得る市場を奪われてどうしたか?それは、価格勝負以外で勝負できる方法を選んだから。そう、市場を奪うのでなく、市場を作っているのだ。市場を作る事が出来れば、後続からの価格勝負に対して闘いを有利に進める事が出来る。これが先駆者の選んだ道である。

 つまり、日本製造業は、円高に見合った市場開拓を世界から求められていると考えるべきと、自分は思う。

 市場を作る事、、、、これは、新しい知恵、今存在しないモノを世に問うと言う事である。こういう方向に製造業を始めとする企業は舵を取らないと、ジリ貧に陥る、、、、そういう感覚である。

 学会、研究会に出席すると、研究者の多くは価格競争力云々よりも、今存在しない方法、モノを生み出す事に必死である。このような知恵を集約する時期に来ているように思うし、行政としては、そういう知恵を結集できるような体系を作る事が一番大事なように思う。

 円高対策ということで、従来型の構造を守るような政策、企業経営方針では、将来は無いような気がする。
 円高という荒波で、従来型の権益構造がぶっ壊れるほうが手っ取り早いような、そんな気がする。

|

« メンタルヘルス | トップページ | 10/3~10/9の週の検索ワードピックアップ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 円高でも:

« メンタルヘルス | トップページ | 10/3~10/9の週の検索ワードピックアップ »