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2010年10月15日 (金)

円高、株高から思う事。

 為替介入等を講じても一過性の効果しか得られる事が出来ず、円は高止まり状態。81円前半で取引されており、1995年の79円越えも予想の範囲になっている。

 ところが、素人ながら違和感を感じるのは株価が悪化の一途を辿っていない現状。株高とまでは言わないが、株価水準は一定以上を保っているのも興味深い事。

 ネットのニュースによると、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101014-00000544-san-bus_all

 いう事らしい。米株価上昇を受けての上昇が理由なんだそうだ。それでいて為替は円高、、、

 一方で、韓国のウォン売りも話題になっており、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101014-00000536-san-bus_all

 この対抗策云々も一部で叫ばれている。

 素人ながら思うに、為替や株価という各国との相対性で決まる数値がこのようになっているということは、この流れに対向するような為替介入等々は無意味のような気がする。この流れが世界の求める日本の立場を表しているように思う。流れに逆らう策を講じるのでなく、この流れを利用する政策に転換する時期になっているように考えるのは自分だけだろうか?

 韓国等新興工業国と輸出競争するならば、それに見合った価格競争力を得るのが道理であり、強い通貨を以て更に低コストで製造勝負できる地域での生産に割り切るとか、産業空洞化を嘆く前に、円高でも米株価に引っ張られて株価が上昇するならば、円高でも日本産業に期待する分野や業界が在る事を示している訳であり、そこへの国内産業構造の転換を加速するような体制作りというのが求められているのだろう。

 今の政策というのは、中国、韓国という貿易競争相手が存在しなかった時代に戻るための無駄な努力のように見えてならない。新しい時代に応じた新しい立ち位置を探すのが重要であり、正直、自動車や家電なんてモノは日本国内で作る時代はとっくに終わっているのだろう。

 日産マーチのタイ生産なんて話題になっているけど遅すぎるし、カローラ生産の海外移転なんて既に終わっていなければ嘘だろう。
 しかし、そういう事が論じられ始めたというのは、これから10年の内に、過去への回帰を望む企業と、構造転換を受け入れる企業とで、大きな差が生まれてくるように思う。

 正直、昔はアメリカが自動車生産大国だったけど、今は違う。この世界における産業構造の変遷を考えれば、家電は中国が作って、自動車は韓国が作る時代なんだろう。船舶なんかも韓国から中国にシフトしている。アメリカは?っていうと、今は軍需、航空機、宇宙関連+CPU、OSというところ。日本が生き残る道、、、、、恐らくだけど、工作機械なんかが該当するんだろう。それが、今の工作機械メーカーの活況にも現れているような感じだ。工作機械、重機、建設機械、センサー、計測器、、、、この辺りが案外今後の主流に為っていくのかも知れない。精度を追求するっていうのは、日本人の本質に良く在っているように思うのは自分だけだろうか?考えてみれば、ロボットというのも工作機械みたいなもの。センシング+コントロールの究極であり、その製品化というと集積度向上の緻密化しか無い訳であり、それこそ、お家芸だろう。この分野を支える要素技術を中小企業、町工場が身に付けていけるかどうかが、今後の生き残りに効いてきそうだ。

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コメント

最近、そういう産業が将来の日本を支えるような気がしています。
ただ、そういう産業だけでは大きな利益を生むのは難しいかも知れません。

投稿: 壱源 | 2010年10月16日 (土) 23時21分

 そうですね。工作機械など良いですね。また建設機械も良さげですね。

投稿: クマ | 2010年10月16日 (土) 22時36分

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