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2010年10月 5日 (火)

レアアース不要のモーター

 最近のニュースで目を惹いたのが、表題のネタ。

http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092901000695.html

 に紹介してあるニュースだ。

 こういうのが大事だよなぁ、、、と素直に思う。剰りにも特殊なモノの物性に依存する機能の拡張では、正に稀少なモノ次第になる。
 昨今のレアアースの供給に纏わるリスクの問題がクローズアップされているけど、そういうリスクを如何に減らす事が出来るか?という部分で、これは凄く大事な事だと思う。

 こんな大袈裟なネタでは無いけれど、自分もこういう方向で考え方を進めるのは大好きである。
 これまでに、頻繁にネタにしていた対ゲリラ豪雨対策の先行待機運転ポンプ用の無潤滑、無水軸受を構成する一つのパーツには、やはり中国で大部分を算出する原料を用いた特殊材料を用いていた。この原料粉末を輸入調達の上、これに様々なプロセスを与えた高硬度、高強度、高耐食性素材を製造していたけど、この材料には中国産原料が不可欠なのも事実。

 そこで、この材料を用いる部品の設計思想を180°転換して、既存の設計方法とは異なる全く新しいデザインで物作りを行い、非常に安価で入手性の良い通常金属材料を用いて、従来の高硬度、高強度、高耐食性素材を用いた部品以上の性能を実現する新しい思想の部品を開発して評価している段階。

 基本は、同じ方向なのである。特別な機能を満たすためには、第1段階としては入手性等以前に機能性重視なんだけど、第2段階は機能を維持して如何に汎用的に作り、入手性を高める事が出来るか?が大事なのである。

 全ての技術はこうあるべき、、、、自分はそう考えている。奇しくも、同じタイミングで記事を公開する事になるけど、製造業におけるターゲットとなる製品の開発コンセプトというか製品開発における方向性は、こうあるべきだと考えている。

 行動を起こす時、ガイドラインとしての方向性を如何に定めるか?これが、重要。そして、その方向性に則った実践をコツコツ進めるのが正攻法なのである。時間は掛かるけど、それしか無いのである。

 偶然、レアアースネタで、こんなニュースを見つけたのだけど、こういう取り組みが色んな分野で行われているんだろう。だったら、未来も真っ暗という訳では無さそうだ。

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