大卒就職内定率が57%って言っても、、、、
大卒の就職内定率が57%って言っても、、、数字だけ見ると、やばそう!って感じだけど、、、、これが不景気の責任というのは、果たして如何なモンだろう?っていうのが正直な感想。
ここ十年近く、大卒の就職希望者の面接を行って来ての感想、、、、57%もあるの!?って驚きの方が多い。
大企業っていうのは、極少数の企業、極少数のマトモな学生であり、統計数値には影響しないと思う。殆どが中堅以下の企業と、旧帝大、旧一期校を除く学生ばかりだろう。
で、中堅企業に勤務する自分の感想。この企業、年商は200~400億円、従業員数が500~600人くらいの製造業だけど、ここに来る学生は、地元国立大学~地元私立大学が殆ど。まぁ、待遇としては仕事内容からすれば相当に厚遇されていると言っても良い企業。
で、毎年受けに来るのが30~40名程度、倍率が5~7倍というところ。書類選考の段階は知らないけど、最終面接だけ出席している上での感想。
正直、大卒!って感じの学生は殆ど皆無に近い。女学生の方が優秀。男子学生の場合、殆ど、、、、バイト、部活に四年間を費やしたって人が多い。中には得意科目が○○工学!って人も居るけど、基本的な語句、問い掛けに全うな答えを出してくれる人は、、、、1%にも満たない。正直、有り得ないというのが偽らざる感想である。
それでも57%も雇われているというのは、逆に凄く多いなぁ!っていうのが率直な感想である。
そうなんだけど、5~7倍の競争率で入ってきた奴が普通か?っていうと、、、、これ、普通ではない場合の方が殆ど。合格者の1~2割は縁故、紹介といったコネである。後は大学の推薦書故の束縛が2割程度、他は、、、、挨拶が出来るとか、声がデカイとか、そういう話。コイツ優秀だな!って人は、、、、ここ十数年で片手にも満たない程しか入っていないのが現実。
おかげで、、、、労災は減らないし、やっている事が意味不明ってのも多い。高校算数も判らない奴もいる。大卒で割合や組成の計算(中二数学の食塩水の濃度計算レベル)が出来ないような奴もいる。(っていうか、そんな奴ばっかり、、、ネジの締め方、緩め方、工具の使い方も何も判っていない。工学部でも図面が読めないとか、、、そんなんばっかり)
時折、本音が出る。大卒の肩書きで貰っている給与に見合っていないから、経歴詐欺だろう!って、、、、事故対策、業務改善等々でも、こういう考え方は有り得ないだろう!って事も少なくない。
これが現実。
正直思うのは、、、、、大企業を除く中堅以下の企業は、殆どが同じ状態だろう。これでは、将来、新しい価値を生み出す力は生まれない、、、、就職内定率が低いのではない。寧ろ、実力から見ると高すぎる、、、個人的には、そう思う。
そして、多くは、、、それを当然としているし、それを恥じてもいない。会社に入って勉強するとか、上司に教えて貰うとか、そういう事を平気で言っている、、、、、習うなら受講料を払え!と言いたいし、給与は返上すべきだとも思う。
個人的には、給与を得る立場が同じなら、弱肉強食で優劣を決める武器は、知識と発想だと思う。それを与えるっていうのは、、、、ダメだな。出来ないわ。
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