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2010年11月30日 (火)

三葉ルーツ式

 プロボックスのスーパーチャージャーユニットはイートン社のMP45ってモデル。三葉ルーツ式コンプレッサーである。

http://www.capa.com.au/eaton_mp45_4th.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Eaton_MP45_002.JPG

である。

 このルーツ式ブロアは、羽根で仕切られた空間を圧縮して送り出す構造故に、漏れが存在しない。そして、吐き出し量は回転数に比例し、機械損失も少ないのがメリットとされている。

 まぁ、そう言う事は別に、この機械、割と馴染みがある形、、、、

 そうだ!

 これは、丁稚が修理に手間取った機械の構成部品の一つと同じである。
 この装置、品川式混合乾燥機というものだけど、その乾燥室の吸引にドライの真空ポンプを使っている。このドライの真空ポンプっていうのがメンテナンスフリーの三葉ルーツ式ブロアなのだ。

http://www.anlet.co.jp/catalog/pdf/anlet004.pdf

である。このFT4-50型なのだ。

このブロア本体は過去に何度も解体してOHを行ってきたのだけど、それ故に、EATON社のMP45も、単純な構造だな!って印象である。

大したこと無いけど、同じ構造の機械が色んな所で使われているんだなぁ!と、改めて感心するのである。

因みに、このFT4-50型、設置して十年以上経過して殆ど連続的に使っているけど、駆動ベルトを一度交換しただけだ。スラリー吸引を行っているので、スラリー質の粉体のケーシング内への侵入でロックした事が二度程あったけど、それ以外は全くのトラブルフリーである。まぁ、構造的に非常にシンプル。プーリーを介して外部駆動する。ブロア駆動シャフト部分の精度と潤滑さえ普通ならば、基本、トラブルフリーの筈。
そう言えば、EATONのMP45は16万キロのメンテ不要を謳っていた。まぁ、ケーシングの中でブロアがグルグル回っているだけの品物。内部に液体が入る訳でもない。壊れないのは当然と言えば、当然だろう。

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