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2010年11月10日 (水)

引き脚とか、ビンディングとか

 検索ワードで引き脚とか、ビンディングとか、或いは、ピストでヒルクライムとか、そういう検索ワードで来る人が多い。

 ところで、引き脚、ビンディングっていうと、結構多くのサイトや情報源では、ペダルと足裏を固定する事によって、脚を引き上げる時に足でペダルを引くので、その力も駆動力に伝えて効率が良いとか、そういう話を聞くし、そう思っている人も多いというか、多数派のようにも感じる。

 でも、自分は、そうは思わない。

 今の時代、スポーツサイクルというと、ビンディングでシューズとペダルを固定!っていうのがスタンダードなんだろうけど、自分が、この世界で競技に勤しんでいた頃は、こんなもんは存在しなかった。

 で、当時はどうなっていた?っていうと、

・シューズ+シュープレート+トークリップ+トーストラップ
・トークリップ+トーストラップ
・ハーフクリップ

 という3パターン。一番上の固定力が一番で、これは競技でのデフォルト。しかし、公道では殆ど使わなかった。公道では二番目のトークリップ+トーストラップである。因みに、3番目のハーフクリップはペダルの重量バランスの関係からか、ペダルスピンが上手く使いづらく使っていない。在るのは知っていたけど、実際はクリップ+ストラップでストラップを緩めで使うパターンが殆ど。

 ここで、3番目のハーフクリップなんて方法は、基本、ペダルを引き上げるのは不可能なもの。2番目のクリップ+ストラップでも縛り上げないと引き上げるのは無理。

 しかし、ハーフクリップというモノは確かに存在していた。このハーフクリップの目的は少なくとも足を引っ張りあげるためのモノではないのは確か。

 そして、一番上のシュープレートについて。これは、プレートに溝が切ってある。この溝にペダルプレートを嵌めて使うモノ。プレートに溝を嵌めて得られる効果、、、、、それは、ペダルの前後方向に足がずれないということ。ペダルから上という方向への拘束力は非常に弱いもの。

 つまり、昔のペダル関連では、ペダルと足の位置関係を保つのが目的であり、ペダルを足で引っ張りあげるという概念自体存在していないと言っても良い筈である。
 これは自分の考え方にも繋がるもの。自分もペダルを引っ張り上げるなんて意識は皆無である。

 ペダルっていうのは基本、踏むモノ。クランクは回すモノかもしれないけど、ペダルは踏むモノ。ペダルを踏んで回転力を得る。高速円運動を生むのにペダルを踏むのだけど、何時踏むか?どう踏むか?踏んで何を得るか?何を保つか?どんな邪魔を避けるか?というのが基本だと考えている。
 基本、足の往復動作をペダルを踏んでクランクの回転動作に変える。細かい理屈はメインサイトの裏ページに記載するとして、大事なのは踏むべき時に踏むという事。逆に言えば、踏んではならない時は踏まないということ。つまり、踏むタイミングを逃さないと言う事。高速になる程重要。更に、振動や疲労等の外乱で踏み外さないのが大事。そこで、その位置を狂わさない為に存在するのがガイドである。

 このガイドが昔のクリップ系統の役割。クリップ系統は引くのでなく、踏む瞬間を逃させないガイドのようなもの。
 自分的には、こういう意識で乗っているし、使っている。色々考えると、考え方を誤ると、実は負の効果も出かねない。ビンディングという強制固定装置を使うと、結構、ネガティブリスクを含んでいる。そういうモノである。目的を理解して使えば便利。でも、目的を見誤って勘違いして道具を使うと、、、、道具が結果をもたらせてくれるという受け身的な考えでいるとすれば、それは違う。モノは決して効果を与えてくれないのである。仮に、そうならば、誰も苦労しない。

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