認知症と生活習慣病
10/31放送のNHKスペシャルの内容。認知症のタイプと、その中でアルツハイマー症の発症メカニズムから認知症発症と生活習慣病の関連が判りやすく解説されていた。
その内容によると、アルツハイマー症は、神経細胞体の死滅だけど、死滅には条件があって、細胞の周辺環境における特定タンパク質(アミロイドβ)の生成と蓄積、その後、神経細胞体内の特定タンパク質(タウ)の集積という条件で死滅に到るという話。そして、治療では、神経細胞体内の物質の分解物質(レンバー等)の開発、神経細胞体周辺の環境物質の抑制の両面から新薬の開発が進んでいる事が紹介されていた。
そこで、以前から言われていた、認知症の発症と生活習慣病の関連の説明が判りやすく紹介されていたので記事にして備忘録として残す事にした。
それは、アルツハイマー症を引き起こす物質であるアミロイドβは、脳の活発に活動している部分で生まれる。その生成は、なんとアルツハイマー症発症の20年も前から認められるという。その生成は健康な成人でも行われているそうだ。そして、その生成は脳の活発に活動する部分で特に盛んという。
脳の活発に活動している部位でアミロイドβが生まれる。そこは活発に活動して血流が増加するので、その部分の血流の流れが悪いと毛細血管が破れて出血しやすい。それが神経細胞体の死滅を加速させる。毛細血管が破れやすいとは、高血圧を初めとする生活習慣病が進んだ状態を表す。つまり、生活習慣病が問題となる40、50代で既に認知症発症の素地が生まれやすいということ。
逆にいえば、生活習慣病を予防しておけば、認知症発生に至る迄の猶予が稼げる。つまり、予防出来るということ。
実際に高血圧治療をすると、認知症発症率が半減できたという報告もあるそうだ。
何にしろ、体調を健全に保つことが大事ということ。二十歳の頃のコンディションを如何に長く保てるか?これが長生きの秘訣。そういうことなんだろう。
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