不自由?のススメ
固定シングルのバイク。選べるギア比は一つ。これで、巡航、最高速、登坂全てを賄って遊ぶ。
結構、不自由だけど、これが楽しい。
自分の場合、ロールアウトは5.42mである。この5.42mで12%超のヒルクライムを上がったり、55km/hオーバーで走ったりする。
このギア比で坂を上ろうと思えば、上れる様に身体を使って駆動力を伝えないといけない。どうしたら踏める?どうしたら上れる?を考えて、その仮定が出来るかどうか?をトライアンドエラーで繰り返す訳だ。立ち漕ぎ?座り漕ぎ?引き脚?、、、、色んな方法が選べるだろうけど、どうするのが一番良いか?試す前にモデルを考えて、それで実践する。
このギア比で55km/h以上で走る。軽いギアで速度を出す。ならば高回転で漕ぐしかない。高回転で漕ぐにはどういう方法が一番?どうしたら跳ねない?具体的には170rpmを安全に回すにはどうすれば良い?を考えて、同じく、様々な仮定を立てて試行錯誤を繰り返すのである。
不自由だから、色んな方法を考える。機材の制約は別として、如何にすれば自分の望みが適えられるか?を考える。機材がシンプル故に、一瞬の動作、意識は如何にすべきかを考え抜く。それで初めて見えるモノがあるのも事実。
これって、不自由故に考えているのだ。まぁ、前記事に間口の広いシンプルなモノから始めよう!って話を書いたけど、やっぱり、シンプルなモノ、不自由なモノを使う場合、それでも結果が欲しければ、残す手立ては、活用の仕方の工夫に回帰する。そこで考えた行動を行う訳だけど、これが大事なのだ。
勉強でも何でもだけど、答えを求めるために公式を暗記したり、模範解答を丸暗記したりする方法とは違う。結果至上主義では辿り着けない事。方法論を理解するには、基本は自分で考える事が出来るアイテムを増やす事。それには、自分で考えるという事が一番大事なのである。考えるという行為は、何時?っていうと、それは境遇的、環境的、使える道具的に、不自由な時なのである。不自由を楽しむ余裕。これが大事なのである。
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コメント
あまりにも贅沢な環境、与えられすぎた環境っていうのは、工夫する力、創意工夫が無くなる、、、それと同じですね。
投稿: 壱源 | 2010年12月12日 (日) 01時30分
そうですね。
シンプルな物ほど工夫の余地が有りますね。その工夫を楽しめる余裕が現代でも必要だと思います。
投稿: クマ | 2010年12月12日 (日) 00時02分