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2010年12月15日 (水)

良いセッティング

 乗り物全般に言える事だけど、身体を多く使う単車や自転車では特に大事なのが、表題の良いセッティングである。

 これで思う戯れ言。

 単車も自転車も、まぁ、道具である。道具っていうのは、機能を与えるモノ。機能には目的がある。目的に合った使い方というのは、機能を具現化する構造からみると、好みの問題を越える基本的な真理というか方向性が決まっているものである。
 使い方、動かし方の基本が決まっている限り、何が正しくて、何が間違っているか?というのは絶対的なモノである筈だ。

 良いセッティングとかポジション調整というのは、絶対的な使い方の方向性の上で、使い手にとって、どうすれば、その方向性に乗るか?その方向性に従うには、どのように乗せれば良いか?が考えられたモノである。

 つまり、ユーザーの違いを考慮した上で、そのユーザーが機械を上手く使うには何がベストか?を真剣に考えた調整結果が大事であり、その結果というのは、杓子定規で与えられるモノでもなければ、方向性を実現するための方法論全てを等しく強制するものでも無いのである。

 例えば、自転車の場合、老若男女のユーザーとユーザーの選んだモノの組み合わせで最もユーザーに適した形を提供する技こそが、匠の技であり、ユーザーに併せて対応できる店主こそ、優れているのである。
 自分の意見としては、小さな商圏で長い間、店を営んで、固定客がジャンルを問わず付いている店というのが、良い店という考えである。

 小さな商圏で価格勝負出来ないでも、固定客を長年に渡り保つというのは、昨今の価格勝負の時代では珍しい事。それでも顧客が離れないというのは、色んな顧客がモノを買って満足しているからという事である。客層の幅が広い、それが根付く、、、、それって、何を意味するか?というと、それは、老若男女、体力の有る無し、、、、幅広いユーザー層に満足を提供しているということ。これは、調整能力の幅が広いということ。幅広いユーザーに合わせる力というか技、経験を持っているという事。

 これが、現実だろう。

 最近は、ブランド限定のショップ、ロード限定のショップ、、、そういうのが多いけど、それって、ユーザーの幅広さに対応出来ないとも言える。セッティング、調整の提供なんかで、杓子定規で係数を掛けて、何処が幾ら?って事しか出来ないショップは、正に受け売りである。そんなモノは、チョット本読めば書いてあること。そういう方法論は実は本末転倒しているのである。係数に意味はあるけど、係数が先にありきでは無いのだ。ユーザーがセッティングを行う。行ったセッティングの結果を覚えていく時に、身体の基本寸法を基準とした相対値が幾らか?を係数として残したモノであり、係数は本来は備忘録として生まれた目安に過ぎないのである。
 しかし、その係数の平均値を黄金値として皆に言うだけというのは、その数値に到る真理の理解を割愛しているが故に、あまり意味がないのだ。

 しかし、多くのユーザーはユーザー層の幅広い昔から地域に根付いたショップの意見やセッティングを軽視して、流行のスポーツショップ、ブランドショップのセッティングが全て的な方向になっている。専門ショップ自体が、昔ながら店の方法を否定する例も少なくない。
 正直、何か違うなぁ、、、っていうのが、自分の感想。

 優れた調律師、、、、それって、ママチャリに乗る婦人、児童の乗る子供車、、、これを使い手の使い方、状況に合わせて乗りやすい!って言われる形を提供できる人の事。それが、ユーザーに合わせてスポーツサイクルを調律する。これは実は素晴らしい事。
 それに不満を持って、画一的なセッティングをコレが正解!って提供するプロ?っていうのは、ユーザーのレベルを無視している時点で有り得ないだろう。正直、乗った事もないような素人に、何をさせているの?って思う例は少なくない。そして、素人はその気になるだろうけど、実際に、スポーツサイクルの機材の使い方をみると、使うに見合うレベルに無い者に、なんで使わせるのだろう?って思いを抱く事が滅茶苦茶多い。

 トークリップの使い方、入れ方がぎこちなすぎるユーザー、ビンディングでひっくり返りまくるユーザー、、、街中下ハン+ガチャ踏みなユーザー、、、なんか違うような、、、これが素直な感想である。

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