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2010年12月 8日 (水)

危険なのは装備?

 ピストが危険って話がある。まぁ、ノーブレーキなピストは危険なのは間違いない。何たって制動装置が無いから、、、、

 では、前後ブレーキを装備した固定ギアのバイクはどう?っていうと、これは非常に難しい問題。危険と言えば危険だけど、理屈と理解が出来ているか?の方が大きな要素。
 同じように、DHバーもそう。危険と言えば、危険かもしれないけど、危険で無いとも思う。

 これって、単車が危険とか、自動車が危険って論法と同じ論法で危険を言っているだけであり、そういう論法ならば固定ギアもDHバーも危険かもしれないけど、それを言ったら、危険かどうかの判断を何処に持ってくるか?という疑問も涌いてくる。

 固定ギア、、、、走っている限りは脚は止める事が出来ないモノ。だから、走り続ける限りは、脚を回し続ける事が自然に出来れば危険でも何でもない。咄嗟に脚を止める人にとっては危険だけど、それは自転車に乗れない人が乗ると危険というのと同じ事だ。

 DHバーだってそうだ。DHバーを握ったポジションで混雑した歩道を走る程馬鹿な奴はいないだろうし、市街地のストップアンドゴーな場所で、使う奴も居ないだろう。そう言うところを、DHバーを使って走っていたら、、、危険というより、単なるアホだろう。以前、DHバーにはブレーキが付いていないから、公道で走る時はDHバーのグリップ部にブレーキを付けないと危ない!って話を言うバカが居たけど、ブレーキを掛ける状況でDHバーを握るという概念自体が狂ってる。
 直線路、カーブが在っても緩やかな場所で信号の無い道を淡々と走る。そう言う時は何の問題も無い。寧ろ快適だ。

 思うのは、装備が危険なのでなく、装備の意味を理解しない無知と、無知による未熟さを自覚せずに乱用する使い方が危険ということ。

 勿論、危険かどうか以前に、そういう装備が使用禁止となれば、それは使うべきでないけど、禁止されていないなら、利用者が自覚して使えば良いだけの話だ。

 大事なのは、使い方を誤ると、、、、使えない場合には、、、、どんなしっぺ返しが来るか?をしっかり伝える事だろう。

 固定ギアでも低速なら!って舐めていたら結構恐い思いをする。走っている限りクランクは回る。そこで無意識に脚を止めたら、、、後方から強引にせり上がってくるペダルによって身体が前方に投げ出されたりする。そういう乗り物である。調子こいて高ケイデンスで高速走行したりして、クランク回転に脚が同期出来なくなったら、尻が跳ねまくって、収束出来なかったら吹っ飛ばされる。そういう乗り物である。それを理解して、そうならないような下準備をする気持ちが持てれば危険ではない。しかし、誰々が乗ってるから俺も、、、ってノリでは危ない。でも、それは固定ギアが危ないのでなく、軽く考えるバカが危ないだけなのだ。

 まぁ、大昔に2ストのRZ250/350、RG400γに乗った免許取り立てが沢山事故死したけど、バイクが危ないのでなく、乗れねぇ癖に買うバカが自業自得でくたばっただけの話だ。
 最近なら、大型自動二輪免許制度によって教習所で大型とって、いきなりリッターバイクで直線事故死も結構居た。身近にも居たけど、それも一緒。リッターバイクが危ないのでなく、リッターバイクの加速力を理解せずに止まれない速度域に行くバカが自業自得の憂き目に遭っただけの話だ。

 危ないのは、、、、装備でも車でもない。使う奴の無知と自惚れ、それが危ないのだ。

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